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北朝鮮への憤りを語る有本嘉代子さん(右)と明弘さん=29日午前、神戸市長田区
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北朝鮮への憤りを語る有本嘉代子さん(右)と明弘さん=29日午前、神戸市長田区

 兵庫県内でJアラートは作動しなかったが、県などは船舶などの安否確認に追われた。挑発行為を繰り返す北朝鮮に対し、県内の拉致被害者家族は非難の声を上げ、在日コリアンは冷静な対応を求めた。

 「異変があれば情報を寄せてほしい」。第5管区海上保安本部(神戸市)は29日午前6時20分ごろ、管内の海域を通る船舶に注意を促す航行警報を発令し、無線で呼び掛けた。管内の被害は確認されていないという。

 兵庫県では災害対策課の職員が情報を収集し、海で操業している県籍の漁船の安全を確認した。北朝鮮がグアム周辺へのミサイル発射計画を発表したことを受け、今月10日、同課内に情報連絡室を設置。Jアラートが作動すれば、関係部局を集めた危機管理連絡会議を開くことにしていたが、今回は開催を見送った。兵庫県警は北朝鮮関連施設の警戒を継続した。

 来月17日に関西初の弾道ミサイル避難訓練を予定している西宮市でも、防災危機管理局の職員全員が待機し、情報収集に当たった。同市防災総括室の宮本宏参事は「4月からの度重なる発射、今回の上空通過で、不安に感じている市民も多いと思う。市民が安全に避難できるよう、訓練を通じて、より適切な情報伝達に努めたい」と話した。

 「冷静な対応が必要」と語気を強めるのは在日コリアン2世の男性(64)=神戸市長田区。「日本で不安をあおるような対応が続くと、朝鮮バッシングにつながる。北朝鮮を追い込むような対応をしてきた米国にも責任があるはず。日本だからこそ状況を冷静に判断すべき」と求めた。

 北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さん=失踪当時(23)=の父明弘さん(89)=同市長田区=は「北朝鮮は軍事力を頼りに、米国に存在を認めさせようとしているが、ただの暴走だ。トランプ大統領は軍事的な行動に出るかもしれないが、軍事力のない日本は何をしても意味がない」。母の嘉代子さん(91)は「拉致事件の進展には、ミサイルと核の問題解決が不可欠。日米で連携して、その道を探ってほしい」と訴えた。

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