社会社会shakai

  • 印刷
見つかった芳名録を手にする湊川神社の信野友秀禰宜(右)ら=湊川神社
拡大
見つかった芳名録を手にする湊川神社の信野友秀禰宜(右)ら=湊川神社
兵庫区役所の建て替え工事に伴い、公園内の別の場所に移設された楠木正成像=湊川公園
拡大
兵庫区役所の建て替え工事に伴い、公園内の別の場所に移設された楠木正成像=湊川公園

 「楠公さん」として親しまれ、湊川神社(神戸市中央区)の祭神である武将楠木正成。湊川公園(同市兵庫区)にある正成像の台座の中からこのほど、像を造る寄付金の芳名録が見つかった。多額の寄付をした団体からお小遣いを入れた小学生まで、寄付者は県内各地に及び、県民の「楠公さん」への愛着がうかがえる。(杉山雅崇)

 同市によると、像は高さ3メートル、台座5メートルで、甲冑に着て馬にまたがる姿。1935(昭和10)年、当時の神戸新聞社が同市に寄贈したとみられる。

 像は元々、同公園北の兵庫区役所にあったが、新庁舎建設に伴い、園内の別の場所に移すことに。像を移動するためコンクリート製の台座を取り壊したところ、古い銅製の箱があり、中には「大楠公銅像建設 寄付者芳名録」と記された古びた冊子が見つかった。

 「湊川神社史」などによると、神戸新聞社は34年に「大楠公銅像建設企画」を立ち上げ、募金活動に着手。正成に関する巡回展や野外劇などを各地で開き、1口10銭以上の寄付を募った。計15万人以上が賛同し、35年にあった「大楠公殉節600年祭」に合わせて銅像を寄付した。

 芳名録には「日本毛織會社加古川工場従業員一同」「飾磨郡家島町一同」「神戸女學院生徒自治會」など、県内各地からの寄付が記され、中には「名倉小学校の児童たちが、長田神社のお祭りのために親からもらった小遣いを節約して、計22円63銭を寄付した」といった記述も。老若男女を問わず親しまれていたことが分かる。

 同神社の信野友秀禰宜は「大楠公がいかに尊崇を集めていたかを示す貴重な資料。楠木正成を身近に考えるきっかけとなれば」と話す。今回見つかった芳名録は、正成像を管理する神戸市が保管するという。

社会の最新
もっと見る

天気(9月20日)

  • 28℃
  • ---℃
  • 20%

  • 30℃
  • ---℃
  • 30%

  • 28℃
  • ---℃
  • 20%

  • 29℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ