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「声」の大切さを伝えるため、全日本アクターズヴォイス協会を設立した清水美也子さん=大阪市西区
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「声」の大切さを伝えるため、全日本アクターズヴォイス協会を設立した清水美也子さん=大阪市西区

 無料通信アプリ「LINE(ライン)」やメールなど、若者のコミュニケーションから「声」が激減する中、兵庫県芦屋市のボイストレーナー清水美也子さん(37)が今春、声の大切さを伝える「全日本アクターズヴォイス協会」を立ち上げた。劇団四季の団員やオペラ歌手などとして培った経験を生かし、声の持つ力を広めようと決意。相手に伝わりやすい発声法などを教えられるインストラクターの養成を目指す。(坂山真里緒)

 清水さんは骨の一部が変形し、両脚が均等に成長しない「先天性右下肢形成不全」だったが、劇団四季入団を夢見て努力を続け、5回目の挑戦で合格。退団後はオペラ歌手として活動する傍ら、ミュージカルで学んだ発声法などを生かし、就職や進学で面接試験のある高校生らに、ボイストレーニングをしている。

 指導する中で、あいさつさえきちんとできない高校生が多いことに驚いた清水さん。理由を探ると、スマートフォンが普及し、子どもたちがメールやラインでしかコミュニケーションを取らなくなっていることに行き着いたという。

 「スマホは便利だけど、メールやラインは24時間いつでも送れるので、相手の状況をくみ取れなくなる」と清水さん。きちんと人と向き合い、声を通じて意思疎通する機会が失われつつある若者の姿に触れて「マナーの崩壊や文化の衰退につながる」と危機感を抱いた。

 そこで、子育て中の親や保育に携わる人を中心に、声で伝えることの大切さ、相手をリラックスさせる発声法などを伝えようと、同協会を設立。ボイストレーニングの講座を設けた。

 先月下旬に開かれた入門コースには、神奈川県箱根町の親子らが参加。相手に伝わりやすい発声法の一部を学んだ。同コース受講後、絵本を使った読み聞かせ法、自己PRに役立つ発声法など一連の講座を受講すれば、インストラクターに認定される。清水さんは「指導できる人を増やし、全国で『声』に対する関心を少しでも高めたい」と力を込める。

     ◇

 入門講座は14日、10月3日、11月8日にも開かれる。午後1時(11月8日のみ同1時半)と同7時半の2回。場所は大阪市西区のA.L.C.セミナールーム。各回先着5人で、受講料は前払い3千円、当日4千円。申し込み、問い合わせは同協会(西山さん)TEL080・4494・1758

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