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明石海峡大橋を背に入港する淡路ジェノバラインが運航する高速船=岩屋港
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明石海峡大橋を背に入港する淡路ジェノバラインが運航する高速船=岩屋港
曜日、時間帯によって降り立つ乗客はさまざま=岩屋港
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 「淡路ジェノバライン」(兵庫県淡路市)が運航する明石港(同県明石市)-岩屋港(淡路市)間の高速船利用者数が2016年、5年ぶりに増加に転じた。同航路は、通勤・通学者が淡路島と本州との行き来に使う「生活航路」。利用者数は「たこフェリー」の愛称で親しまれた明石淡路フェリーが同航路から撤退した直後に跳ね上がったきり、住民の高齢化、少子化に伴い減少の一途をたどっていた。しかし近年、島北部にカフェなど新たな観光スポットができたことや、船旅を組み込んだ団体旅行が増えたことで、観光客を中心に新たな層が利用を始めたようだ。(西井由比子)

 淡路ジェノバラインは02年に設立。1998年の明石海峡大橋開通後、01年には明石港-富島港(淡路市)間で高速船を運航していた西淡路ラインが、06年には明石港-岩屋港間で高速船を運航していた明淡高速船がそれぞれ撤退し、ジェノバラインが事業を引き継いだ。しかし、明石港-富島港間は08年に事業停止。現在、明石港-岩屋港間でのみ運航を続けている。

 10年には、明石港-岩屋港間を長年運航していたたこフェリーも撤退。今年7月、洲本港と関西国際空港とを結ぶ航路が10年ぶりに復活するまでは、島と本州とを結ぶ唯一の航路となっていた。

 利用者数は、07~10年は60万人台で推移。たこフェリー廃止(10年11月)直後の11年に80万5175人と急増したが、その後は下落の一途をたどり、15年は70万4843人まで落ち込んだ。

 しかし16年、71万8358人に回復。前年比1・9%のわずかな増加ではあるが、15年8月に大型船を導入して悪天候時の欠航が減った▽島北西部にカフェが増えて夕日の名所としての知名度が上がった▽カフェの運営会社の人材派遣大手パソナグループ(東京)が岩屋港と各施設とを結ぶシャトルバスの運行を始めた-ことなどがけん引したとみられる。

 「社員旅行などの島観光に高速船を組み込むケースも増えているようだ」と同社。島の外周を自転車で一周する「あわイチ」人気も利用者数を底上げしており、自転車の積載数は16年、5年前から70%伸びて3万1275台となった。

 17年に入ってからはさらに増加傾向にあり、アニメのテーマパーク「ニジゲンノモリ」(淡路市)開業前後の6~8月は、関係者、入場者が乗船したとみられ、前年同月比4~7%増で推移したという。

 【淡路ジェノバライン】下着・宝飾販売業の「ジェノバ」(大阪市)が2002年に設立。現在、午前5時~午後11時台に、大小3隻の船で平日76便、土日祝日56便を運航している。大型船は旅客180人、自転車20台、125cc以下の小型バイク8台を積載可能。今年7月に洲本港-関西空港間で高速船の運航を始めた「淡路関空ライン」(兵庫県洲本市)は、ジェノバ設立の兄弟会社。

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