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 神戸港での荷役作業でアスベスト(石綿)を取り扱った男性2人が、悪性胸膜中皮腫や肺がんで死亡したのは会社が安全対策を怠ったためとして、2人の遺族が12日、当時働いていた神戸市内の会社2社を相手に、計約6600万円の損害賠償を求める訴えを神戸地裁に起こした。

 2013年に82歳で死亡した同市須磨区の金谷治喜さんと、15年に79歳で死亡した同市中央区の山本政雄さん。2人とも、神戸東労働基準監督署から労災認定を受けていた。

 訴状によると、2人は神戸港の公共職業安定所に登録し、日雇いで港湾労働に従事。金谷さんは68~80年ごろケイヒン港運(神戸市中央区)で、山本さんは66~88年に同社と赤澤荷役(同市兵庫区)で、月2~4日、石綿袋をはしけから岸壁に下ろしたり倉庫へ運搬したりした。

 2人の遺族は16年7月から両社と示談による解決を目指したが、今年2月に決裂。弁護側によると、日雇いの港湾労働者によるアスベスト訴訟は全国で初めてという。金谷さんの妻昌子さん(73)=同市須磨区=は会見し、「夫の苦しみを会社に少しでも分かってもらいたいと考え、提訴した」と話した。

 全日本港湾労働組合によると、神戸港での日雇い労働者22人が石綿による病気を発症したとして、労災認定を受けているという。

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