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伊丹スカイパークや昆陽池公園など伊丹の観光スポットをVR(仮想現実)で見ることができる=伊丹市役所
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伊丹スカイパークや昆陽池公園など伊丹の観光スポットをVR(仮想現実)で見ることができる=伊丹市役所

 兵庫県の宝塚、伊丹市など阪神北部の市町が、大阪圏の若い世代に街の魅力を発信する「シティープロモーション」を積極的に進めている。住宅地として高い人気を誇る阪神南部の西宮、芦屋市では子育て世帯の流入が続くが、北部は住民の生活満足度は高いものの、数十年前に開発されたニュータウンで少子高齢化が進む。若者や女性に“選ばれる街”を目指そうと、写真共有アプリ「インスタグラム(インスタ)」や動画、VR(仮想現実)で懸命にPRする。(中川 恵)

 「ターゲットはライフスタイルに高い意識を持つ女性」。宝塚市が2016年度に作ったシティープロモーション戦略は、全国的に有名な宝塚歌劇を前面に押し出す。ホームページとインスタを連動させ、阪急電車や宝塚ホテルなど“らしさ”が伝わる写真を市民らに随時掲載してもらい、PR動画の準備も進める。

 背景には将来の人口減少への不安がある。15年の国勢調査結果で、市の人口は5年前に比べて約800人減った。市は「選んでもらえる自治体になる必要がある」と危機感を漂わせる。

 伊丹市は今年2月、自らを男性に見立て、「もしも伊丹さんと結婚したら…」というお見合いシーンを描いた動画を公開。「伊丹さん」が、空港や病院、昆虫館など「資産」を持っていると知り、相手の女性が興味を持ち始める-という筋書きで「将来性ばつぐん、伊丹市」と締めくくる。

 大阪(伊丹)空港や荒牧バラ公園などの観光スポットを訪れたように見えるVR動画も作り、市外で宣伝する際、参加者に疑似体験してもらっている。

 川西市は、大阪に近く、自然も豊かな住宅都市として発展してきた点を「あんばいええまち(ちょうどいいまち)かわにし」というキャッチコピーに込めた。

 昨年末にはPR動画「KAWANISHI DINER(カワニシ ディナー)」を作り、阪急百貨店うめだ本店西側の電子掲示板や大阪の映画館で放映。能勢電鉄の車内に出現した架空のレストランで、同市に住む彼氏が名産のイチジクや北摂栗の料理などを彼女に紹介するという内容だ。

 都会に近くて里山に囲まれた兵庫県猪名川町も、「プチ田舎暮らし」を売りに、ライフスタイルブックを作って情報発信する。

 人口減対策はかつて郡部が中心だったが、都市部も本腰を入れ始めている。ここ10年ほどで都市間競争になりつつあり、阪神北県民局地域振興課は「大阪という大きなマーケットを見据え、市町ごとのアピールだけでなく、生活圏として阪神北部の魅力を打ち出すことが重要」としている。

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