共演する桜と雲海に包まれた竹田城跡=朝来市和田山町竹田(3月29日撮影)

 山頂などに築かれた山城を巡って、関係者が保全や地域活性化に向けた方策を話し合う「第30回全国山城サミット朝来大会」が11月18、19日、朝来市で開かれる。初日のシンポジウムは、城好きで知られる俳優の高橋英樹さんと、城郭研究家の千田嘉博・奈良大学特別教授による記念対談や、山城の保存や活用などをテーマとしたパネル討議がある。主催の朝来市が参加者を募集している。

 サミットは1994年、国史跡・竹田城跡がある朝来市で始まった。同市での開催は2013年以来、10年ぶり4回目。

 シンポは18日午後0時45分~4時10分、和田山ジュピターホールで。記念対談「竹田城の魅力」に続き、パネル討議には山城を3D画像で再現するアプリの開発メーカーや、佐賀県立名護屋城博物館、朝来市教育委員会の城跡担当の職員らが参加。千田特別教授をコーディネーターに、発掘調査や研究成果を基に保存や整備、活用について議論する。

 19日午前10時~午後3時には、竹田城跡の玄関口にある休憩施設「山城の郷」やJR竹田駅周辺などで「戦国フェス」を開催する。元サッカー日本代表の槙野智章さんと、元プロサッカー選手の近藤岳登さんのトークショーや、同城跡最後の城主・赤松広秀が所蔵していた名刀「獅子王」の写し刀の展示がある。戦国グッズ、飲食や農産物なども販売される。

 両日とも参加無料。シンポは先着680人で、予約制。10月31日までに同市ポータルサイト「あさぶら」から申し込む(定員に達し次第締め切り)。同市教委文化財課TEL079・670・7330(小日向務)