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 ペットの繁殖で飼育不可能な状態に陥る「多頭飼育崩壊」は近年、全国で社会問題化している。愛護団体は「ペットのかわいらしさにばかり目を向ける人間のエゴが表れている」と責任感の欠落を指摘する。

 市民グループ「北神戸アニマルズ」(神戸市北区)は同市東灘区の市営住宅で見つかったネコ53匹の一部を引き取り、ボランティアらが手分けして飼っている。「衰弱で成長が止まったり、妊娠したりしているネコもいた」という。

 環境省が全国115自治体を対象に行った2016年度調査では、ペットの飼育で生活環境が損なわれていると近隣住民らから複数の通報があった事例は約2200件。うち、多頭飼育の目安とされる10匹以上の飼育が約3割を占め、50匹以上も100件を超えた。

 保護されたペットの飼い主探しなどに取り組むNPO法人「アニマルレフュージ関西」(大阪府能勢町)によると、雌雄のペアなら犬は1年に10匹、ネコなら15匹ほどの子を産む。不妊手術の費用は1匹1万5千~4万円程度とされ、出費を嫌ったり、手術自体を「かわいそう」と考えたりして繁殖に歯止めがかからなくなる事例が多いという。同法人の担当者は「人間に依存しないと生きられないからこそ、将来を見据えて育てるのが飼育者の義務」と強調する。

 環境省によると、ペットを不衛生な場所に放置して餌や水をやらずに飢え死にさせるなどした場合、動物愛護法違反に当たる可能性があり、100万円以下の罰金が科されるという。(小川 晶、石川 翠)

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