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10月にあった「清酒鑑評会」。真剣な表情で各銘柄を審査する評価員=大阪市
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10月にあった「清酒鑑評会」。真剣な表情で各銘柄を審査する評価員=大阪市

 大阪国税局が19年ぶりに日本酒鑑評会の表彰制度を復活させる。全国11国税局で唯一、制度がなかったが、管内に神戸・阪神間の「灘五郷」をはじめ、多くの酒どころがあることから「酒造技術と品質の向上」を狙って復活を決めた。栄えある「優秀賞」に輝くのはどの銘柄か-。(小西隆久、綱嶋葉名)

 鑑評会は、酒造業を管轄する各地の国税局が毎年開催している。近畿2府4県を担当する大阪国税局でも1980年から「吟醸酒・純米酒研究会」として始まり、91年から優秀な酒を「金賞酒」として表彰していた。しかし、若者を中心とした日本酒離れなどを受け、醸造業者から「清酒全体の需要振興が必要なのに、吟醸酒など特定の酒に賞が偏っている」などの意見が上がり、99年に表彰制度を廃止した。

 その後も鑑評会は継続し「総合品質が良い」とする酒を選定。出品者に鑑定評価を伝える成績通知書を交付してきた。ただ、公表は銘柄名ではなく製造場のみにとどめていた。

 一方、他の国税局では、管内業者の出品した酒の味や香り、色を審査して「優等賞」(東京)「大賞・金賞」(福岡)などを選び、業者名や酒の銘柄を公表している。

 表彰制度の復活を望む声が業者から上がるようになったのは数年前。日本酒の国内消費が低迷を続ける中、国内有数の生産地である灘五郷や京都・伏見などの多くの業者から「表彰を受けることで銘柄のブランド力を高めたい」「販路拡大などのきっかけにしたい」との要望が大阪国税局に寄せられるようになった。

 大阪国税局は今年4月、制度の復活を決め、管内の業者に通知。10月上旬にあった鑑評会には、吟醸酒などの2部門に97製造場が164点を出品した。評価員は真剣な表情で酒を口に含み、舌触りや風味などをじっくりと鑑定。11月13日の表彰式で、数十の銘柄に優秀賞を与え、同国税局のホームページで業者名とともに公表する。

 日本盛(兵庫県西宮市)の担当者は「海外での商談はなかなか厳しい。表彰されることで商品に付加価値が付き、契約成立への後押しになれば」と期待を寄せる。

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