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フォサリューの母の墓に花を手向けるフィリップ・ジャリさん(右)とベネディクト・ジャリさん=神戸市北区山田町下谷上、神戸市立外国人墓地
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フォサリューの母の墓に花を手向けるフィリップ・ジャリさん(右)とベネディクト・ジャリさん=神戸市北区山田町下谷上、神戸市立外国人墓地
フォサリューらの写真の前で語り合うフランソワ・マルブリュノさん(右)と浅木隆子さん=神戸市中央区北野町2、神戸北野美術館
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フォサリューらの写真の前で語り合うフランソワ・マルブリュノさん(右)と浅木隆子さん=神戸市中央区北野町2、神戸北野美術館
ド・リュシー・フォサリュー
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ド・リュシー・フォサリュー

 1899(明治32)年に、神戸外国人居留地が返還された際、神戸・大阪フランス副領事だったド・リュシー・フォサリュー(1859~1908年)の子孫3人が、フォサリューの母親と息子の墓がある神戸市立外国人墓地(神戸市北区)を訪れた。親族の墓参は111年ぶりで、「ヨーロッパと神戸の懸け橋となった先祖を誇りに思う」と墓前に花を手向けた。(門田晋一)

 フォサリューは1889年から16年間、副領事を務め、99年の居留地返還式で在住外国人代表として演説。「30年前に砂地だったこの地を今、極東のモデル居留地と呼ばれる立派な町に変えて、日本の皆さまにお返しします」とスピーチし、称賛を集めたとされる。

 母ロールは92年ごろに来神したが、95年に他界。93年に生まれた長男のジャックはわずか3カ月で命を落とし、神戸市立外国人墓地に眠る。2人の墓を訪れたのは、フォサリューのひ孫のフランソワ・マルブリュノさん(74)とフィリップ・ジャリさん(68)、やしゃごのベネディクト・ジャリさん(43)。

 2013年に「北野・山本地区をまもり、そだてる会」の会長浅木隆子さんが仕事でパリに向かう機内で、フォサリューに関する本を読んでいたひ孫のマルブリュノさんと隣になり声を掛けた。以来4年にわたって、クリスマスカードや手紙のやりとりで親交を深めてきたという。

 浅木さんから話を聞いた、旧居留地を研究する神戸学院大学非常勤講師の谷口義子さん(58)がフランスに渡りマルブリュノさんと面会。親族がフォサリュー一家の写真や持ち帰った「須磨の一弦琴」などを受け継いでいることが分かった。谷口さんらが写真展の開催を持ち掛け、神戸訪問が実現。マルブリュノさんは「神戸には家族のルーツがある。尊敬する曽祖父が暮らした街を訪れることができて感無量」と話した。

 神戸北野美術館(神戸市中央区)では、神戸港開港150年目を記念し、写真展「フランス領事の神戸アルバム」(20日まで)を開催している。

 当時の領事邸内やフォサリュー一家が舞子海岸で休暇を過ごす様子などを収めた初公開写真50枚のほか、調度品などが並んでいる。使用人や料理人として領事邸に仕えた日本人の写真もあるが、個人名は分かっていないという。

 浅木さんは「これを機会にフォサリューに関わった方々とのつながりができれば」と期待を寄せている。午前9時半~午後5時半(入館は午後5時まで)。会期中無休。無料。TEL078・251・0581

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