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自作オペラを披露する作曲家の吉田文さん=デンマーク・コペンハーゲン市内((C)Yumi Shukuya)
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自作オペラを披露する作曲家の吉田文さん=デンマーク・コペンハーゲン市内((C)Yumi Shukuya)

 今年、外交関係樹立150周年を迎えた日本とデンマーク。神戸市北区出身でコペンハーゲン在住の作曲家吉田文(あや)さん(25)が両国のアーティストによる記念イベントを企画し、自作のコンテンポラリー・オペラ(現代歌劇)を披露する。吉田さんは「互いの文化を尊重し、二つの国をボーダーレスにできれば」と意気込んでいる。(大盛周平)

 イベントは16、17日、コペンハーゲン市内で開く。オペラのほか、映像や書道のパフォーマンスなども披露する。

 吉田さん制作のオペラは、若い学者とその影の立場が逆転していく、デンマークの童話作家アンデルセンの異色作「影」を題材にした。幻想の中にいるようなデンマークの長い冬と、言葉も文化も違う日本人の私-。「私は何者かを問いながら書いた」と吉田さん。今年2月から約5カ月かけて完成させた。

 音楽との出会いは6歳の時。地元の音楽教室に入った。「英才教育を受けさせたわけではなかった」と母万帆(まほ)さん。それでも文さんの“音楽熱”はどんどん高まり、親和中、親和女子高では器学部でチェロや指揮者を経験。桐朋学園大の作曲科に進んだ。

 「他の人とは違うところで学んでみたい」と大学卒業後も独自の道を追い求め、大学恩師に勧められたフィンランドの音楽祭で北欧音楽の魅力を知った。2014年、デンマークに渡り、王立デンマーク音楽院修士課程で2年学んだ。「のんびりした豊かな時間が自分の創作を見つめるいいきっかけになっている」という。

 別の作品が国内の交響楽団に演奏されるなどの実績を積み、今回、150周年を機にアーティスト仲間とイベントを企画したところ在デンマーク日本大使館の後援を得た。会場には、アンデルセンの墓地がある教会を選んだ。吉田さんは「従来の概念にとらわれず、『耳で見る』『目で聞く』という感覚を観客に提供したい」と話す。

 今後は日本国内でも活動を広げていきたいという吉田さん。「北欧各国と日本をアートシーンでつなぐ懸け橋になれたら」と夢を描いている。

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