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高級ショップが並ぶ銀座の大通りに面した東京〓月堂の本店。店舗限定品など多種多様のゴーフルが並ぶ=東京都中央区銀座2(注)〓は「几」の中に「百」
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高級ショップが並ぶ銀座の大通りに面した東京〓月堂の本店。店舗限定品など多種多様のゴーフルが並ぶ=東京都中央区銀座2(注)〓は「几」の中に「百」
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 今年発売90周年を迎えた神戸〓月堂(ふうげつどう)(神戸市中央区)の洋菓子「ゴーフル」は、関西人には言わずと知れた神戸スイーツの代表格だ。薄く焼き上げた洋風の生地にクリームをはさむ類似の菓子は全国に数あるが、「ゴーフル」の商品名は1953年に同社が商標を取得している。ところが、東京でも土産品としてゴーフルが別の2社から販売されていた。「神戸土産の定番」のルーツは一体どこなのか?(大盛周平)

 東京の2社は、銀座に本店を置く東京〓月堂と、上野にある上野〓月堂。ともに首都圏を中心に全国で店舗展開し、ゴーフルは売り上げ全体の3~4割を占める看板商品となっている。

 神戸〓月堂の日崎隆広執行役員は「東京のお客さまには『〓月堂って神戸にもあるの?』と驚かれます」。東京〓月堂企画グループの山口一(はじめ)課長は「3社を同じ『〓月堂』と思っている人が多い」。兵庫県内でも百貨店など73店に出店しており「神戸で手にするゴーフルは、ひょっとしたらうちの商品かも」と笑う。

 神戸を含め3社とも社名に「〓月堂」を掲げ、扇に月のロゴマークも同じ。消費者が同一会社と思うのも無理はないが、3社は別会社で、看板のゴーフルもそれぞれ独自の製法と販売網を持つ。

 とはいえ、元をたどれば1747年に東京で創業した「〓月堂総本店」に源流があった。1872年、総本店の番頭が独立し、後の東京〓月堂に連なる米津〓月堂を銀座に開いた。その支店として神戸が1897年に誕生。上野〓月堂は創業家の1人が1905年、上野に分店を開いたのが始まりだ。総本店は後継者が絶えて廃業したが、のれん分けで生まれた“〓月堂一門”の3社が今に続く。

 ゴーフルの発売は神戸〓月堂によると「1927年」。客が持ち込んだフランス菓子を参考に開発し、米津の本店と、神戸、大阪の支店で同時に販売が始まった。米津を前身とする東京も同年を販売開始年とする。一方、上野は社に残る職人の手記から「1929年」としている。同社企画PR課の清水愛美(まなみ)さんは「資料が少ないため、諸説あるようです」と明かす。

 戦後、類似品が出回ったため神戸は商標を取得した。東京と上野は、同時期にゴーフルを作り始めた経緯から名称をそのまま使用しているがトラブルはない。神戸の日崎さんは「開発当時から一緒にゴーフルを広めようとしてきた仲間ですから」と話す。

【ゴーフル】フランス語で「ワッフル」を意味する。薄く焼いた小麦粉の生地に、牛乳などで作ったクリームをはさんだ洋菓子で、日本では昭和初期に〓月堂一門が開発。1953年に神戸〓月堂が商標登録した。表面に描かれた植物は月桂樹など諸説ある。

(注)〓は「几」の中に「百」 

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