総合総合sougou

  • 印刷
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 兵庫県は年間900人を超えている自殺者数を、2027年までに600人以下に減らすことを掲げた自殺対策計画案をまとめた。中高年の自殺者が減少傾向にある一方で、若年層はほぼ横ばい状態が続いており、いじめ対策やワーク・ライフ・バランスの啓発促進などを自殺予防の重点項目に加えた。(前川茂之)

 計画案は昨年4月に施行された「改正自殺対策基本法」に基づき作成。18年から10年間の自殺対策の方向性をまとめた。

 県いのち対策室によると、県内の年間自殺者数はバブル経済崩壊後の1998年、過去最悪の1452人に達した。その後、14年間は1300人前後で推移していたが、11年からは減少に転じ、昨年、19年ぶりに1000人を下回った。50代、60代の減少が目立った一方で、20歳未満や20代の自殺者数は約20年前とあまり変わらない状況が続いている。

 計画案では「ライフステージに応じたきめ細やかな対応が必要」として、年代別に対策を検討。子ども・若者層には、インターネットや会員制交流サイト(SNS)などを活用した相談体制の構築や、いじめ対応マニュアルを活用した教職員研修の実施などを盛り込んだ。

 また過重労働による自殺を防ぐため、長時間労働の縮減や職場環境を見直した企業を表彰するなど、働きやすい環境づくりを推進することも明記した。

 さらに「自殺は健康問題や人間関係など、さまざまな要因が複合的に関係している」として、各相談機関が連携する重要性も指摘。21年度までに県内全ての市町で、自殺予防にかかわる関係者が情報を共有する「相互支援ネットワーク」を構築することを目指すとした。

 5年ごとに見直す予定で、当面5年間の目標として毎年40人以上の自殺者を減らすとしている。県いのち対策室は「高い目標値だが、自殺を考える人たちを支える体制を強化し、自殺のない社会を目指していきたい」としている。

 計画案は県のホームページで公開しており、14日までパブリックコメント(意見公募)を実施している。

総合の最新
もっと見る

天気(12月19日)

  • 10℃
  • ---℃
  • 10%

  • 7℃
  • ---℃
  • 60%

  • 10℃
  • ---℃
  • 10%

  • 10℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ