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神戸市交通局忘れ物取扱所の倉庫。市営地下鉄や市バスに乗客が置き忘れた傘などが保管される=神戸市中央区
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神戸市交通局忘れ物取扱所の倉庫。市営地下鉄や市バスに乗客が置き忘れた傘などが保管される=神戸市中央区

 何かときぜわしい師走。忘年会なども重なり、ついつい落とし物が増える時期だ。警察庁によると全国の警察に届けられる落とし物の数は、10年間で2倍以上に増加。兵庫県内でも今年1~11月末までに、昨年同期比約4万6千件増の約86万6千件に上っており、増加に歯止めがかからない。一方、返還率を上げようと、公共交通機関やデパートなどの事業者が落とし物を保管、処分できる制度やインターネット検索の導入の法改正などあの手、この手を尽くすが、その成果はいまひとつのようだ。(石川 翠)

■動物や遺骨も

 県内最大の繁華街・三宮を管轄する生田署。1日約300件の忘れ物が届き、署内の倉庫には落とし物が入ったポリ袋や箱が積まれている。

 警察庁によると、2007年に全国の警察へ届いた落とし物は約1272万点。16年は約2796万点と2倍以上に。兵庫県内も毎年増加しており、県警会計課によると、今年も11月末時点で86万6千件(複数点数の届け出を含む)で、昨年1年間(約90万4千件)を上回って過去最高になる勢いという。

 証明書類やカード類、生活用品類などが多いが、中にはナンバープレートや入れ歯などの“レア”ものも。犬や猫などの動物拾得も今年は既に1274件(県内)あり、遺骨も3件(同)に上った。

■返還は1割

 落とし物の届け出や保管などについては「遺失物法」で定められており、07年の改正で、保管期間が半年から3カ月に短縮され、インターネットで検索できるシステムも導入された。

 兵庫県警ではホームページを通じて検索が可能。落とした日と場所、落とし物の種類を選択し、該当があれば保管している警察署が表示される。問い合わせをして持ち主確認ができれば返還される。ただ、返還は落とし物総数のわずか1割にとどまっている。

■保管場所

 警察の頭を悩ませるのは保管場所の確保だ。負担軽減を図るため、保管期間の短縮のほか、電車・バスなどの公共交通機関やホテル、百貨店などの事業者に保管、処分を認める「特例施設占有者」制度を07年に新設した。

 しかし、制度を活用した事業者数は昨年末時点で全国106、県内では宝塚大劇場など5施設にとどまる。保管場所の確保や処分費用が事業者側の負担になることが広がりを欠く要因と考えられる。

 昨今、外国人観光客が増加し、不要な荷物をホテルや駅に放置していくケースもあるという。警察関係者は「捨てられたのか、忘れていったのか判別が難しい。その結果、拾得物が増えてしまう」と嘆く。

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