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県内初の環状交差点。進入路に「ゆずれ」の表示がある=神戸市中央区港島南町6(撮影・小森有喜)
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県内初の環状交差点。進入路に「ゆずれ」の表示がある=神戸市中央区港島南町6(撮影・小森有喜)
中央部は寿公園となっている円形交差点「寿ロータリー」=豊岡市泉町(撮影・秋山亮太)
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中央部は寿公園となっている円形交差点「寿ロータリー」=豊岡市泉町(撮影・秋山亮太)

 ヨーロッパ発祥で、日本では2014年に改正された道路交通法(道交法)で導入が始まった「環状交差点(ラウンドアバウト)」。今月26日、神戸市のポートアイランドの市道に完成した交差点を本紙などが「県内初」と報じたところ、「そんなはずはない! うちの町に昔からあるのに」との声が相次いだ。確かに10年前、但馬総局に赴任した際、豊岡市内で同じような円形交差点があり、運転に戸惑った記憶が蘇った。一体、何が違うのか。車を運転し、違いを検証した。(大山伸一郎)

 「昔からある」という円形の交差点。その代表格は県北部、豊岡市にある「寿ロータリー」だろう。大正時代に建設され、2013年のバイパス完成までは国道426号にあたり、かつては全国の国道で2カ所しかない「円形(ロータリー)交差点」として名をはせた。フランス・パリのエトワール広場(当時)を参考に整備されたと言われ、中央部には同市の水道建設に尽力した中江種造の銅像が建つ、地元で知らない人はいない場所だ。2車線の環状道路から放射状に6方向へ延びており、交通量も多い。

 このほか県内では、神戸市北区唐櫃台や宝塚市泉町にも円形交差点は存在する。そのため、今回の「県内初」に違和感を抱いた人も多かったと思われる。

 では「環状交差点」と「円形交差点」は、何が違うのか。答えは簡単、進入する際に一時停止が必要かどうかだ。改正道交法は「環状交差点に入ろうとするときは(中略)徐行しなければならない」(第37条の2)としており、ラウンドアバウトには、路面上「ゆずれ」と記されているだけで、一時停止の表示や「止まれ」の看板はない。一方、寿ロータリーをはじめとする円形交差点には、一時停止が必要(進入路によっては不要)で、これによって法律上の区分がなされているという。

 環状交差点導入の目的は、重大事故の減少や渋滞緩和にある。実際にポートアイランドの同交差点を走ってみると、信号がないため、自然と運転が慎重になった。諸外国では一般的とされるが、運転に慣れるには少し時間が必要かもしれない。一方、円形交差点を運転すると、一時停止線に安心感を抱いた。但馬総局時代も最初は戸惑ったが、その期間は短かった記憶がある。

 道交法上の解釈はさておき、大正時代に生まれた県内「元祖」への畏敬の念が沸いてきた。

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