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 2017年の1年間に兵庫県警が摘発したドメスティックバイオレンス(DV)関連の事件が750件に上り、6年連続で過去最多を更新したことが24日、県警への取材で分かった。著名な経済評論家の逮捕騒動で加害行為が繰り返される傾向にあることがクローズアップされ、県外では十分な対策を講じられず殺人事件に発展したケースもある。県警は「被害が深刻化する前に専門機関に相談してほしい」と呼び掛けている。(石川 翠)

 県警によると、DV関連事件の摘発は12年に300件を超え、14年以降は毎年約100件ずつ増えている。17年は前年比120件増の750件だった。容疑は傷害や暴行、脅迫が多いが、裁判所が出す接近禁止などの「保護命令」に違反した事件も4件あった。

 全国でも摘発は増加しており、16年は8395件で過去最多。そのうち保護命令違反の摘発は104件だった。

 昨年6月には宍粟市で妻を軽乗用車のボンネットに乗せて約900メートル走り、路上に転落させた40代の男が殺人未遂容疑で逮捕された。県警によると、妻は以前から暴力を受けていたといい、購入した電球を巡って口論になった末に事件は起きたという。

 県や県内市町、県警に寄せられる被害相談も増えており、16年度は計1万8090件で過去最多に。県警は「摘発増加の背景にはDVの危険性が広く認識されたほか、窓口が充実して相談が増えたこともある。被害に遭ったら一人で抱え込まないでほしい」とする。

 経済評論家の男性は今月5日夜、自宅で妻の顔を殴ったり腕にかみついたりして約1週間のけがを負わせたとして警視庁に逮捕され、その後釈放された。同庁によると、妻が以前にも警察に通報しており、繰り返し暴力があった可能性があるとして注目が集まっていた。

 また、昨年7月に宮城県登米市で母子3人が死亡した住宅放火事件、同9月に堺市で母子2人が殺傷された事件でも、逮捕された夫や内縁の夫が日常的にDVを繰り返していた。加害行為が繰り返される中で激化する危険性が指摘されている。

 【ドメスティックバイオレンス(DV)】 配偶者や恋人による暴力。身体的なものだけでなく精神的、性的、経済的な暴力も含む。1970年代から欧米を中心に社会問題化し、日本では2001年にDV防止法が施行された。

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