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横断歩道の前で待っている歩行者の目の前を車が通り過ぎていく=神戸市中央区(撮影・門田晋一)
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横断歩道の前で待っている歩行者の目の前を車が通り過ぎていく=神戸市中央区(撮影・門田晋一)

 ドライバーが順守しなければならない「歩行者優先」の交通マナーが揺らいでいる。兵庫県西宮市で1月中旬、信号機のない横断歩道を渡っていた5歳男児が車にはねられ亡くなった。この事故を受け、兵庫県警が実施した取り締まりでは「横断歩行者妨害違反」の摘発件数が半月で約1700件に上った。日本自動車連盟(JAF)の調査では、歩行者が渡ろうとしているのに9割以上の車が一時停止せずに通過する結果も。基本マナーの徹底で多くの命が救われる。あなたは守れていますか。

 信号機のない横断歩道で本当に車は止まってくれないのか。実際に記者が立ってみた。

 本社近くの神戸市中央区東川崎町1の市道。道路の見通しは良く、歩行者も視野に入りやすい横断歩道だ。渡ろうとしたが、連なる5台の車は速度を落とすことなく通り過ぎた。2度、3度試みるも結果は同じ。不停止率は100%だった。近くに住む主婦角田美登里(すみだみどり)さん(48)は「小学4年の娘と歩いていても、止まってくれない車が多く、危ないし不安」とこぼす。

 西宮市の5歳児死亡事故を受け、県警本部と県内全49署では1月16~31日、横断歩行者妨害違反の取り締まりを実施。摘発件数は1668件だった。昨年の年間摘発数が3893件で、わずか16日間で4割以上に上った。

 正確に規則を知らない人もおり、取り締まりの警察官がドライバーから説明を求められることも多かったという。神戸市北区では同月26日、違反をして停止させられた40代の女性が、腹を立て、取り締まり中の警察官の胸ぐらをつかむ事件もあった。

 流通科学大学三谷哲雄教授(交通計画)は「歩行者側も車が途切れるのを待つ人が多いが、歩行者優先が大原則。ドライバーに対しては教習所や安全教室などで事故につながった事例を紹介するなどして一時停止の重要性を強調し、意識付けをすることが必要」と話す。

 県警は横断歩道の路面標示が薄れて見えにくくなっていることで事故を引き起こさないように、県内の約4万6千本(2017年12月末時点)の状態を確認。著しく摩耗している標示を中心に16年4月~今年1月、約4300本の補修を行った。(石川 翠、小森有喜、門田晋一)

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