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口径40センチの天体望遠鏡で観測を続ける小川茂樹さん=小野市
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口径40センチの天体望遠鏡で観測を続ける小川茂樹さん=小野市
電線がなく、星空が広がる場所に立つ星尋荘天文台=小野市
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電線がなく、星空が広がる場所に立つ星尋荘天文台=小野市

 少年時代に望遠鏡で見た宇宙に憧れ、プラネタリウムを製造する精密機器大手に就職、退職後、自宅に天文台を設置して観測を続ける男性がいる。小野市の小川茂樹さん(70)。私設天文台には明石市立天文科学館と同じ口径の望遠鏡を備える。夜空の星々を見続けて半世紀、子どもたちに星空の魅力を伝えている。(笠原次郎)

 兵庫県加東市で生まれ、神戸市灘区で育った。天体観測に出合ったのは神戸市立工業高等専門学校2年のとき。友人に誘われ、望遠鏡を購入した。「冬の空に浮かんだ昴のきらめきに心を奪われた」と振り返る。

 卒業後、機械メーカーを経てミノルタカメラ(現コニカミノルタ)に就職。1978年に開業した東京・池袋のサンシャイン60のプラネタリウムを手掛けた。

 プラネタリウムの保守点検などで米国に約11年間駐在。2006年に58歳で早期退職し、小野市に移り住んだ。周囲の山が低く、空の広がる場所に絶好の土地を見つけた。「視界を遮る電線もなく、天体観測にうってつけ」という。

 公共天文台を手掛ける建築士に設計図面を依頼し、09年1月、自宅敷地に約5千万円をかけて2階建て約100平方メートルの「星尋荘天文台」を建てた。直径4メートルのドーム中心には長さ約2メートル、口径40センチの反射望遠鏡。重さは約1トンあり、本体は日本製、反射鏡は米国の職人が製作したという。1階の地面から2階へと伸びるコンクリートの支柱(22トン)が支える。

 ほかに、太陽を観測するロシア製望遠鏡など長年愛用してきた4台を備える観測室(約13平方メートル)もある。

 兵庫県小野市や丹波市の愛好家と観測を通じた交流を続ける一方、加東市内で開かれる観察会では子どもたちに星空の魅力を語る。「星への思いは高専のときから変わらない。色も形もさまざまな天体は見飽きることがない。今は夢のような生活を送っている」と話した。

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