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 イノシシにかみつかれたり、突進されたりしてけがをした人身被害で、兵庫県が2016年度、17年度(11月末まで)の2年連続で全国最多を記録していることが8日、環境省への取材で分かった。17年度は2番目の岐阜、京都などが3件にとどまる中、兵庫は13件と突出。山と市街地が近い神戸・六甲山付近で多発している。近年、京都市の繁華街など都市部でのイノシシ目撃が増えており、専門家は「個体数が増えており、繁殖期の真冬が最も危険」と警戒を促す。

 同省は昨年、狩猟や捕獲作業によるものを除き、人身被害について初の全国調査を実施。目撃情報のない北海道と未報告の群馬県を除く45都府県の状況をまとめた。

 速報値によると、16年度は全国で47件(59人)の人身被害があり、兵庫が14件(14人)と最多。香川6件(9人)▽福岡6件(6人)▽広島3件(3人)▽滋賀2件(5人)-と続き、東北から九州まで幅広い地域でけが人が出ていた。

 17年度は11月末までの暫定値で、全国で33件(41人)。兵庫が13件(14人)と際立って多く、岐阜、京都、広島各3件(3人)などだった。

 兵庫の被害は、16年度は14件全てが神戸市東灘区で発生。17年度は13件のうち11件が神戸市の東灘、灘、中央区、2件は宍粟市で起きた。ハイキング中に尻をかまれたり、路上で食料の入った買い物袋を奪われたりと、被害状況はさまざま。大半は軽傷だが、神戸では約10頭の群れと遭遇したり、宍粟ではウオーキング中に体当たりされて手を骨折したりしたという。

 被害の集中する神戸市では、六甲山麓に住宅地が広がる地勢に加え、昭和40年代後半から、イノシシに餌を与える「餌付け行為」が見られるようになった。簡単に食べ物が手に入るとあって、本来警戒心の強いイノシシが市街地に出没した。“餌付け文化”になじんだ個体が増え、全国でも特異な「イノシシ頻出地」になったとみられる。

 野生動物の生態に詳しい兵庫県森林動物研究センター(丹波市)の横山真弓研究部長は「捕獲が追い付いておらず、全国的にイノシシが増えている。真冬は繁殖のピークで凶暴になり、死亡事故につながりかねない」と注意を呼び掛ける。(上田勇紀)

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