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市街地を歩くイノシシ=神戸市中央区野崎通7
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 兵庫県が2年連続で全国最多と判明したイノシシによる人身被害。事故が相次ぐ神戸市は、餌付け行為を禁ずる規制区域を指定し、悪質な違反者名を公表できる条例をつくった。年中無休の相談ダイヤル開設や、夜間パトロールの委託費など有害鳥獣対策に年1億円超をつぎ込み、被害は減少傾向にあるが、依然として全国で群を抜いて多い。イノシシとの“いたちごっこ”は続いている。

 神戸市は2002年、全国初となる「イノシシ条例」を施行。その後、東灘、灘、中央区の一部を規制区域とし、啓発を続けてきた。だが、13年度からの5年間(17年度は11月末まで)で、けががなかった事案を含めた市集計の被害は、年平均36・8件(負傷者22・6人)に上る。

 特に14年度は被害が多発した。同年6月には、女子中学生や取材中の男性カメラマンらが襲われ、年度を通じて45人が負傷。被害の総数は65件に上るなど、異常な事態となった。

 市は14年末、餌付けを繰り返す人の名前を公表できる改正条例を施行。ただ、これまでのところ公表には至らず、4人への口頭指導にとどまる。餌付け行為を職員が現認した上で口頭指導▽繰り返す場合は勧告書を交付して公表-の手順を踏むが、「ネコとは違いイノシシの餌付け情報は寄せられにくい」(市農政部)という。指定日時を守らないゴミ出しも、餌付けと同じ悪影響をもたらしている。

 六甲山は多くが国立公園に含まれ、鳥獣保護区に指定されるため狩猟ができない。登山客らに配慮し、銃を使った有害鳥獣捕獲を許可していない事情もある。

 市は「鳥獣相談ダイヤル」を設けて実態を把握するなど対策を強化。13年度に4800万円だった有害鳥獣対策費は17年度、1億2600万円に上る。

 各地の自治体も対策に追われる。16年度、全国で2番目に多い6件(9人)の人身被害があった香川県は業者に委託して捕獲態勢を強化。16、17年度で各3件(3人)の被害が出た広島県は「なぜ出没するのか調査中。さらなる対策を考えたい」と頭を悩ませる。

 神戸市は、イノシシに出合った時の対処法として、ゆっくりと後ずさりする▽買い物袋など食料の入ったものを手放す▽写真を撮ったり、石を投げたりせず、刺激しない-を挙げる。(上田勇紀)

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