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鬼界カルデラの巨大溶岩ドーム周辺で確認された枕状溶岩(巽教授提供)
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鬼界カルデラの巨大溶岩ドーム周辺で確認された枕状溶岩(巽教授提供)
溶岩が海水で冷やされて生じたひび割れ(巽教授提供)
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溶岩が海水で冷やされて生じたひび割れ(巽教授提供)
鬼界カルデラの断面図(巽教授提供)
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鬼界カルデラの断面図(巽教授提供)
鬼界カルデラの地形図。左上の赤い島が薩摩硫黄島(巽教授提供)
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鬼界カルデラの地形図。左上の赤い島が薩摩硫黄島(巽教授提供)

 約7300年前に巨大噴火し、九州南部の縄文文化を壊滅させたとされる鹿児島県・薩摩半島沖の海底火山「鬼界カルデラ」の調査を進めている神戸大学海洋底探査センター(神戸市東灘区)は9日、噴火後のカルデラ内に世界最大級の溶岩ドームが形成され、活発に活動していることを確認した、と発表した。

 溶岩ドームは直径10~13キロ、高さ約600メートル。体積は32立方キロメートル以上と推定され、マグマ噴出量としては単独の溶岩ドームとしては世界最大級とみられる。噴火後、非常に短期間に、カルデラの地下に巨大なマグマだまりができた可能性を示しているという。

 同センター長の巽好幸教授(マグマ学)らが2016年から行うプロジェクトで、これまでに水中ロボットなどを使い、噴出地点を含む地形の調査を3回実施。溶岩ドームが水中で形成される際にできる特有の割れ目や、活動的マグマが存在する可能性を示す「熱水プルーム」などが見つかった。

 また、溶岩ドームの表面から採取した岩石と、13年に噴火するなど活発な火山活動を続ける薩摩硫黄島の噴出物と同じ特徴があることも分かった。さらに、溶岩ドームがカルデラの底を押し上げながら成長した構造も判明した。

 巽教授は「次の巨大噴火に向け、マグマだまりに新たなマグマが供給され続けている可能性が高い」と指摘。今後、溶岩ドームの形成時期やマグマだまりの位置・形を特定し、その変化を追うことで「将来の噴火予測につなげたい」としている。また、海底熱水活動に伴って生成されることの多いレアメタル(希少金属)の存在についても、調査を続けるという。

 成果は英科学誌電子版に発表した。(広畑千春)

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