総合総合sougou

  • 印刷
平昌五輪の開会式で南北合同選手団の入場行進の映像を眺めながら、統一旗を振る在日コリアンの人たち=9日夜、神戸市長田区若松町3、カフェ「ナドゥリ」(撮影・後藤亮平)
拡大
平昌五輪の開会式で南北合同選手団の入場行進の映像を眺めながら、統一旗を振る在日コリアンの人たち=9日夜、神戸市長田区若松町3、カフェ「ナドゥリ」(撮影・後藤亮平)

 朝鮮半島で初の冬季五輪となった平昌大会が9日開幕した。注目はやはり開会式での韓国、北朝鮮選手団の合同入場行進だ。先頭にたなびく「統一旗」。急加速する南北融和を強調する演出だが、スポーツの祭典が「政治五輪」になっているとの印象は拭えない。兵庫県内で暮らす在日コリアンや市民らにはどう映ったのか。声を聞いた。(金 慶順、竜門和諒、小谷千穂)

 在日コリアンらが集う神戸市長田区のコミュニティーカフェ「ナドゥリ」には約20人が集まり、大型スクリーンで開会式を見守った。呼び掛けたのは神戸コリア教育文化センター代表理事の金信〓(キムシニョン)さん(65)。「北朝鮮のミサイルや核問題に対し、国際社会で圧力をかけても解決の糸口が見えなかった。でも、合同行進の実現で、何らかの光が見えるかもしれない。一緒に見て話し合うことに意味がある」と期待を寄せた。

 同カフェには日本人も訪れ、一緒に統一旗を振った。韓国のガイドブックなどを手掛ける女性ライター(55)=芦屋市=は「北朝鮮を取り巻く情勢を明るくするきっかけになるのでは。希望への一歩を在日コリアンの人たちと一緒に見たかった」と話す。

 北朝鮮が五輪参加を表明したのは1月1日。国際大会で上位を狙える選手がいない中、22人もの参加を認めた国際オリンピック委員会(IOC)の例外措置には批判が絶えない。

 特別養護老人ホームに勤める女性(45)=尼崎市=は「素直に楽しめない」と残念がった。スポーツの公平性よりも政治を優先した判断に「せっかく隣国で開かれる五輪なのに、純粋なスポーツの祭典じゃないと思う」。在日コリアンの男性(67)=西宮市=は北朝鮮応援団の派手な応援風景を見て「宣伝の場に利用されないか」と懸念。ただ、「開催中に集中すべきはスポーツ。平和に向けた話し合いのきっかけになれば」とも願う。

 神戸市中央区の朝鮮総連兵庫県本部東神戸支部でも、若い世代が集まりテレビで開会式を見守った。同本部関係者は「合同行進を歓迎し、北と南の両方の選手を応援する。和解や統一に向かう流れになるだろう」と話した。在日本大韓民国民団兵庫県地方本部の李圭燮(イキュソプ)団長(70)は現地で開会式を観覧し、「民団内部でも合同行進への賛否はさまざまだが、厳しい関係の中で少しでも対話の発展を見いだしたい」とした。

(注)〓は「金(かねへん)」に「庸」

総合の最新
もっと見る

天気(5月28日)

  • 25℃
  • ---℃
  • 10%

  • 29℃
  • ---℃
  • 10%

  • 27℃
  • ---℃
  • 10%

  • 28℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ