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 兵庫県教育委員会は2018年度から、国際的に活躍できるグローバル・リーダーを育成する「ひょうごスーパーハイスクール」制度をスタートさせる。少子化の進行で公立、私立高校の生徒争奪戦が激化する中、県立高校の特色化を進め、優秀な生徒の確保や実力のある学校を増やすのが狙い。初年度は10校を選定する。(広畑千春)

 グローバル・リーダーの育成は、文部科学省などが02年度から先行実施しており、全国の高校の中から、理数系のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)▽国際系のスーパーグローバルハイスクール(SGH)▽技術系のスーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)-を指定。各校に年間約500万~900万円を配分している。兵庫の県立高校は17年度、SSH7校、SGH4校、SPH1校が指定されている。

 ひょうごスーパーハイスクールは、国の指定校入りを目指す学校などを県独自で支援する制度で、国際系、理数系、技術系(商工業・農水産業)問わず公募する。期間は2年。海外の大学や国際機関、企業と連携しながら、全国トップレベルの調査研究を目指す5校に各年度200万円、調査研究の充実を図る5校に同100万円を支給する。

 関西では、大阪府が09年度からSSHなどを含む10校を「グローバル リーダーズ ハイスクール」(11年にこの名称に変更)に指定し、年間約3千万円を計上しているほか、京都府は14年度からSSHなどを含む府立全47校を4グループに分け、年間予算約3千万円を事業ごとに割り振っている。

     ◇

【ポイント】生き残り懸けた“切り札”

 「もっと制度を手厚くしてほしい」。1月末。ひょうごスーパーハイスクール(HSH)の説明を受けた井戸敏三知事は意向を伝え、県教委は対象校を当初案の5校から10校に、予算額も約1・5倍に増額させた。

 県立高校を取り巻く環境は年々厳しさを増す。学習指導要領の改定(2022年)や大学共通テストへの移行を控え、20年度には私立高校の授業料実質無料化もスタートする。少子化の加速で、兵庫県内の中学卒業者数は21年には、ピーク時(1989年)から半減する見込みだ。

 生徒争奪に危機感を強める私学は、新学科の設置や特色あるカリキュラムの導入などで攻勢を掛ける。阪神地域の中堅学習塾は「保護者が高校を選ぶ目は、非常にシビアになっている。伝統やネームバリューだけで選ぶ時代は終わり、探究学習や海外交流など、授業の中身を重視する傾向が強まっている」と指摘する。

 HSHの予算化は、岐路に立つ県立高校の生き残りを懸けた“切り札”とも言える。ただ、制度や方向性は異なるが、大阪府や京都府は既に独自の取り組みを始めており、兵庫の出遅れ感は否めない。

 教員の意識改革やスキルアップへの支援はもとより、生徒や保護者、さらには子育て世代の心をつかむ学校の魅力化をどう打ち出すか。その中身が求められている。

     ◇

 兵庫県当初予算案が公表された。2018年度に実施される事業数は新規、拡充含め計1612。この中から「教育」「警察」「農業・産業」「福祉・子育て」「医療」「防災」「交通基盤」の分野から注目施策をピックアップし、7回に分け解説する。

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