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川崎重工兵庫工場=神戸市兵庫区(2016年11月撮影)
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川崎重工兵庫工場=神戸市兵庫区(2016年11月撮影)

 JR西日本の新幹線「のぞみ34号」の台車が破断寸前のまま運行を続けた問題で、この台車と同じく川崎重工業での製造段階に底面の鋼材が基準より薄くまで削られた台車について、JR西が1年以内に全て交換する方針を固めたことが4日、神戸新聞社の取材で分かった。2007~10年にJR西が購入した川重製計304台のうち、破断寸前となった台車以外に基準に満たない台車は100台あり、既に交換した分を除く88台が対象となる。費用は全て川重が負担する。(竹本拓也)

 これらの台車はN700系(16両編成)と呼ばれる車両に使われている。交換完了まで使用が続くことになるが、JR西は「外見では見えない傷も新たに導入する超音波検査で確認しながら使う。いずれも台車枠の強度に影響はなく、使用上は問題ない」とする。

 JR西によると、昨年12月に破断寸前となった台車は、07年に川重の兵庫工場(神戸市兵庫区)で製造された。部品を溶接する際、厚さ7ミリ以上という設計上の基準がある台車枠底面の鋼材を、最も薄いところで4・7ミリまで削っていたことが判明。ほかに厚さ不足が確認された100台の中には、4ミリまで削られていた例も見つかった。

 この100台を超音波で検査した結果、10台で溶接部分内の鋼材に傷が見つかり、うち4台は当該箇所の厚さが7ミリ以上だった。この10台のうち8台は既に取り換えられており、残る2台は厚さ7ミリ以上の箇所に傷があり、JR西はこの2台を優先的に交換する方針。

 また、超音波検査で傷が見つからなかった90台のうち、4台は交換済み。残りの86台については、車体から台車を切り離して分解・点検する「全般検査」などの機会に順次交換する。その際、板厚の薄いものから優先的に手掛ける。

 一方、厚さは基準を満たしているものの、超音波で部材内部に傷が見つかった台車も12台あった。うち8台は交換済みで、残る4台は超音波検査で経過を見ながら使用を続ける。

 この問題を巡っては、JR東海でも所有する川重製台車130台のうち、46台で台車枠底面の厚さが基準未満だったことが判明しており、板厚の薄い台車から順次取り換える方針。

 新幹線「のぞみ34号」の重大インシデント 昨年12月11日午後、小倉駅を出た直後の博多発東京行きのぞみで異臭が発生。その後も保守担当社員や乗務員、指令員が30件の異音や振動などに気付きながら、JR西日本は運行を約3時間継続した。新大阪駅で引き継いだJR東海が名古屋で運行を取りやめ、点検したところ、台車が破断寸前だった。国の運輸安全委員会が重大インシデントと認定した。2月28日、JR西と台車製造元の川崎重工業が相次いで会見。台車枠底面の鋼材が製造段階で削られすぎていたことなどが明らかになった。

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