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今村岳司氏の辞職が同意された西宮市議会での審議。市長席(前列右)は空席のまま手続きが進められた=2月20日、西宮市六湛寺町(撮影・三津山朋彦)
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今村岳司氏の辞職が同意された西宮市議会での審議。市長席(前列右)は空席のまま手続きが進められた=2月20日、西宮市六湛寺町(撮影・三津山朋彦)
今村岳司・前西宮市長
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今村岳司・前西宮市長
神戸新聞NEXT
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 今村岳司・前西宮市長(45)の辞職に伴う兵庫県西宮市長選は4月8日の告示まで1カ月となった。新聞記者に「殺すぞ」と発言した後、ブログだけで辞職を表明して表舞台から退出した今村氏。改革への期待を集めて4年前に初当選したが、物議を醸す言動ばかりが世間の耳目を集めた。「西宮」のイメージ低下を嘆く声もある中、49万都市のリーダーを選ぶ市長選では、改めて首長の資質が問われそうだ。(初鹿野俊)

■市長選告示まで1カ月

 「イメージダウンとかいう以前の情けない話」とこぼしたのは、7日、国民健康保険の手続きで同市役所を訪れた契約社員の男性(44)。同世代の今村氏に期待し、前回初めて選挙に足を運んだという。

 今村氏が当選した前回市長選の投票率は36・41%。10回連続で20~30%台と低迷し、直近の市長選でも神戸市の47・58%(2017年)、姫路市の47・45%(15年)を10ポイント以上下回る。市民が寄せる市政への関心が高いとは言えない。

 「文教住宅都市」を掲げ、「住みたいまち」ランキングは上位の常連。まちのブランド力が定着した西宮市だが、4年前には、同市選出の野々村竜太郎・兵庫県議(当時)が政務活動費の不正支出問題で“号泣会見”。国内外でネガティブな注目を浴びた。

 男性は「関心が低ければ、どんな市長や議員が選ばれても文句は言えない。僕が市役所に来たのも2、3年ぶりではあるけど」と話し、住民と市役所との距離感をうかがわせた。

 会社員出身の今村氏は1999年の市議選から4期連続で市議に当選、うち3回はトップ当選だった。4期目途中の2014年4月、市長選に立候補。市役所を「公務員厚遇天国」と批判して改革を訴え、自民、民主(当時)、公明が推薦した現職を破った。22年続いた市役所出身市長に終止符を打ち、同市で戦後最年少の41歳で市長となった。

 「若いし、何か変えてくれるのではと期待感を持った」と振り返るのは、今月、市長選立候補予定者と意見交換する集会に参加した女性(42)。前回は今村氏に票を投じた。

 ところが当選後、今村氏は自身の言動や政策を巡って市議会と対立を繰り返す=表。最後は、市議会が退職金減額条例案を提出する直前に退任届を議長に提出。女性は「裏切られた気持ち。なんでこんな人を選んだんだろう」と悔やむ。

 インターネット上のグループ「全日本おばちゃん党」代表代行で、大阪国際大准教授の谷口真由美さん(43)は「言葉で仕事をする政治家がキレたり、泣いたりしたらあかん」。その上で「雰囲気や空気感に流されず、どう候補者の資質を見極めるか。西宮市民が試されている」と話した。

■トップに求められる資質「独善だめ」「寛容力」 立候補表明の4人に聞く

 首長に求められる資質とは-。西宮市長選で立候補を表明した4人に聞いた。

 元衆院議員の石井登志郎(としろう)氏(46)は「決断に対して責任を取れるか。その決意、覚悟があるかどうかだ」と強調。「首長は異論も包み込んで、最終的にたくさんの人の理解を得て、一つの政策を決めることが求められる」と述べた。

 「首長は独り善がりではいけない」と主張するのは前西宮市副市長の本井(もとい)敏雄氏(66)。「他人の意見を聞くコミュニケーション力が必要。そこから、どう説得力のある表現ができるかで、信頼されるかが決まるのでは」と話す。

 元兵庫県議の吉岡政和氏(43)=自民、公明推薦=は「寛容力が必要」とみる。「首長は議員と違い、オンリーワン。票を入れてくれない人も含めてみんなの代表。その自覚は欠かせず、言葉や行動、心持ちを律して臨むべきだ」とする。

 元西宮市議の上田幸子氏(70)=共産推薦=は今村岳司前市長の辞職で「市長とはどうあるべきか、市民の皆さんもよく分かったのでは」と指摘。「真面目に地道に取り組むことでしか、市民の理解は得られない」と話した。

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