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浜田さんの優勝を喜ぶ今井裕二教諭(右)と菊井澄人教諭=神戸市垂水区城が山4、兵庫県立視覚特別支援学校(撮影・大山伸一郎)
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浜田さんの優勝を喜ぶ今井裕二教諭(右)と菊井澄人教諭=神戸市垂水区城が山4、兵庫県立視覚特別支援学校(撮影・大山伸一郎)

 「R-1ぐらんぷり2018」で優勝した浜田祐太郎さん(28)。白杖を手に舞台に立ち、ほぼ全盲の視覚障害者として経験した身近な疑問を、軽妙なトークで笑いに変えた。母校、兵庫県立視覚特別支援学校(神戸市垂水区)の恩師らは「当時から疑問に思うことを学校でぼやいていた。それがネタの原点になったのでは」と偉業を喜ぶ。

 浜田さんは同校高等部の本科と、資格取得を目指す専攻科に在籍し、2011年3月に卒業。平日は学校の寄宿舎で過ごしていたという。

 「入学当時は『人前で話すのは苦手』と自分で言っていて、ナイーブな感じだった」という。専攻科1年で担任し、自身もほぼ全盲の今井裕二教諭(50)は振り返る。

 入学2カ月後のことだ。周囲から勧められ校内の弁論大会に出場した浜田さんは、もともと用意していた原稿を使わず、その場で社会の矛盾を突くネタに切り替えたという。会場は爆笑。「面白いこと言うなあ」と強く印象に残っている。「R-1」でもまったく動じる様子はなく、堂々と芸を披露した心臓の強さは、当時からあったようだ。

 本番で披露した話を含め、同校での経験が多くのネタの基になっているとみられる。「全員目悪いんです。教室に黒板あったんです。いや、見えへんて!」「修学旅行で北海道に行くってなって、全員目悪いのに、先生が『プロ野球を見に行きます』って。えー!」

 こうした鋭いツッコミは、学校でも見せていたという。「当時はもっと愚痴っぽい言い方。社会人になって、それを笑いに変える力をつけたのでは」と今井教諭は目を細める。

 今井教諭によると、浜田さんを入学直後から教え、その後も親交が深かった元教諭の男性が先月、急逝した。「浜田さんが『お笑いをやりたい』と打ち明けていた恩師だった。生きていたら、本当に喜んでいると思う」と声を詰まらせた。専攻科2年で担任した弱視の菊井澄人教諭(47)は「活躍が視覚障害を知ってもらういい機会になる」と笑顔を見せ、2人は「一発屋にならないように!」とエールを送った。(上田勇紀)

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