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市田左右太(「市田石城翁之略伝」より)
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市田左右太(「市田石城翁之略伝」より)

 オーストリアで保管されていた明治初期の古写真コレクションに、神戸・元町で写真館を営んでいた写真師・市田左右太(そうた)(1843~96年)撮影のネガが含まれていることが分かった。市田左右太の生い立ちを伝える資料は、没後に出版された略伝しかなく、不明な点が少なくない。今回の発見を受け、田井玲子さんが約2年前から調査を進めた結果、新たな事実が浮かび上がった。

 市田の出身地とされる現在の豊岡市出石町に、親族がいたことや菩提(ぼだい)寺があることが判明。さらに父・宗兵衛が「山田屋」の屋号で、現在の出石町谷山に住居を構えていたことも城下町絵図から突き止めた。出石焼の職人名簿には絵付け画工として兄・重郎の名があり、田井さんは、市田も出石焼に関わったとみる。

 家は旧京街道に面しており、「志士が往来する幕末の動きを肌で感じていたのでは」と田井さん。江戸末期の1860(万延元)年に出石を出て、67年ごろに京都で写真館を開業したとされるが、誰に写真を習ったかは分かっていない。

 神戸の市田写真館は82年に元町通2丁目に移転し、1955年ごろまであった。神戸の写真史における先駆者だった市田。その全貌を明らかにすべく、田井さんは研究を続ける。(田中真治)

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