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高齢者のごみ分別を支援する機器と、システムを開発した神戸大大学院の野田和恵准教授=神戸市須磨区
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高齢者のごみ分別を支援する機器と、システムを開発した神戸大大学院の野田和恵准教授=神戸市須磨区

 認知機能の低下した高齢者らのごみ出しをIT(情報技術)で手助けしようと、神戸大大学院保健学研究科の野田和恵准教授(54)が「ごみ分別支援システム」を開発した。判断に迷うごみを機器の上に置くと自動で写真が撮影され、支援者に画像が届き、どう分別すればよいかをメールで教えてくれる。機械が苦手な高齢者も気軽に扱えるよう、人が関わる仕組みになっている。

 野田准教授は2015~16年、兵庫県の東播・阪神地域で、高齢者らがごみ出しでどんな問題を抱えているかを調査。足腰が弱り所定の場所まで運べない▽認知症などのため収集日を覚えられない・分別が難しい-といった答えが多く寄せられ、親族や周囲の負担も大きいことが分かった。そこで、そうした負担を軽減しようとシステム開発を始め、神戸芸術工科大学の相良二朗教授の協力を得て機器を製作した。

 「可燃」「プラスチック」「缶・びん」という3分別のごみ箱の上部に、タブレット端末とカメラ、センサーを備え、台の上にごみを置くと自動撮影された画像が支援者にメール送信される。支援者は画像とともに示された発信地の分別ルールを見て種別を返信。高齢者はタブレット端末で文字と音声により何度でも確認できる。高齢者が関わることで、在宅生活に必要な機能の維持を目指す。

 頸髄損傷や筋ジストロフィーの患者ら「介護は必要だがITに慣れている人」を支援者として想定しており、テストには県内外の4人が協力。日中であれば15分前後で回答が届いた。

 実用化に向けては、支援者の確保などが課題。野田准教授は「多くの人が住み慣れた家で暮らし続けられるよう、研究を続ける」と話す。問い合わせはメール(noda@kobe-u.ac.jp)で。(新開真理)

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