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設備への助言を求められ、銭湯を訪れる小島さん=姫路市増位新町1
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設備への助言を求められ、銭湯を訪れる小島さん=姫路市増位新町1

 障害者差別解消法の施行から2年。「差別を受けた」とする相談は依然として多い。そんな中、車いすを使う兵庫県姫路市の男性は、自身が受けた差別的な対応をきっかけに、企業に出向いて社員に思いを伝えている。

 先天性の脳性まひがある小島芳郎さん(45)は昨年4月、介助者2人と同市内の銭湯を訪れた。銭湯はバリアフリー対応だったが、従業員は「車いすを受付に置いて中に入ってほしい」と告げた。

 脱衣場まで距離があり、おんぶすると他の入浴客の視線を浴びることから、介助者は「脱衣所まで車いすで行きたい」と訴えたが、対応は変わらず、入浴を諦めざるを得なくなった。

 別の2軒に電話したが、いずれも「土日は混雑するので、利用を控えて」などと断られた。小島さんらの相談を受けた姫路市は3軒の対応を不適切と判断し、法の趣旨を説明した。

 利用を断った銭湯のうち1軒を運営する「イクティス姫路」(姫路市)は市の説明を受け、小島さんに謝罪した。さらに「障害者の対応について教えてほしい」と依頼し、同10月、社員研修での講演が実現した。

 12人を前に、小島さんらは「障害者をひとくくりにせず、個性や人格に目を向けて」などと語った。社員らの「どんな人が来ても受け入れるべきなのか」との悩みに「設備や人手との兼ね合いもある。当事者の話を聞き、可能な範囲で受け入れを」と答えた。

 小島さんは「バリアフリー設備が整った施設は増えてきたが、働く人の心の準備はまだまだ。今後も求めがあれば、当事者の思いを伝えていきたい」と話す。(伊田雄馬)

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