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耐久性の高いハイブリッド芝が導入されたノエビアスタジアム神戸。開閉式屋根を備え、ホールとしての利用が検討されている=神戸市兵庫区御崎町1
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耐久性の高いハイブリッド芝が導入されたノエビアスタジアム神戸。開閉式屋根を備え、ホールとしての利用が検討されている=神戸市兵庫区御崎町1

 サッカーJリーグ1部(J1)ヴィッセル神戸の本拠地、ノエビアスタジアム神戸(ノエスタ、神戸市兵庫区御崎町1)に3月、天然芝と人工繊維を組み合わせた「ハイブリッド芝」が国内で初めて導入され、スタジアムの活用幅が広がりつつある。従来の天然芝より耐久力がアップ。風雨を避ける開閉式の屋根も備えており、スポーツに加え、コンサートや大規模イベントでの利用も検討され始めた。ピッチが市内最大級のホールにも-。新たな構想が膨らむ。(有島弘記)

 ノエスタは神戸市の所有で、2001年10月に完成した。収容人数は最大約2万8千人。02年にサッカー・ワールドカップ(W杯)で使用され、19年ラグビーW杯でも会場の一つとなる。

 「12年間言い続けましたが、芝が良くならない。そろそろ決断の時かな」

 15年7月、J1神戸の三木谷浩史会長(53)がツイッターに投稿した一言で、ノエスタの芝改良が動き始めた。かねてハイブリッド芝に注目していたクラブ職員が先進地の欧州を何度も訪れ、成功事例を収集。神戸市や、従来は天然芝しか認めていなかったJリーグに掛け合い、実現にこぎ着けた。

 3月上旬の導入から3週間で、JI神戸の練習と、サッカーの公式戦4試合があったが傷みは少なく、J1神戸の新美宏弥・施設管理部長(49)も「今までなら選手が踏み込む足元がずれていたが、しっかりした。人の力で剥がれることはない」と胸を張る。スポーツの試合は年間30日から60日に倍増できるという。

 全国的に珍しい開閉式の屋根も、スタジアムの活用にプラスに働く。これまでは日光を遮り、天然芝の生育を阻む悩みもあったが、ハイブリッド芝は屋根を閉じても持ちこたえられ、集客施設としての幅が広がる。収容力に目を付けた企業から、ノエスタの管理運営事業者でもあるJ1神戸に問い合わせが入っているという。神戸市内では現在、収容8千人規模のワールド記念ホール(同市中央区)が最大の屋内施設。J1神戸の立花陽三社長(47)は「芝がどれくらいの負荷に耐えられるかテストが必要だが、コンサートなどに使えるようになれば地域を盛り上げられる」と前向きだ。

 ハイブリッド芝の整備費7億8千万円を支出した神戸市も熱視線を送る。ノエスタへの足となる市営地下鉄海岸線の乗客は1日平均約4万5千人(16年度)で、01年の開業当初に見込んだ同13万8千人の3分の1と低迷。ノエスタの「ホール化」について、同市交通局は「イベントが多くなれば、地下鉄の需要に直結する」と期待を膨らませる。

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