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通勤客らで埋まる神戸電鉄新開地駅のホーム=5日午前、神戸市兵庫区
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通勤客らで埋まる神戸電鉄新開地駅のホーム=5日午前、神戸市兵庫区
阪急と阪神の車両が並ぶホームで行われた50年前の開通式=1968年4月
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阪急と阪神の車両が並ぶホームで行われた50年前の開通式=1968年4月
湊川神社の前を市電が走る中、建設が進む神戸高速鉄道=1966年8月、神戸市中央区
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湊川神社の前を市電が走る中、建設が進む神戸高速鉄道=1966年8月、神戸市中央区

 7日に開通50周年を迎える神戸高速鉄道・神戸高速線。私鉄4路線の結節点として新開地駅周辺は活況を呈したが、やがて神戸の中心部は三宮・元町に移った。再びにぎわいを取り戻そうと、高速神戸-新開地駅をつなぐ「メトロこうべ」では本年度、「明るく安心な地下街」に向けた美装化計画が進められる予定だ。

 劇場や映画館が立ち並び神戸を代表する繁華街だった新開地をターミナルとし、同線は誕生した。

 神戸市によると、遅延が多発していた路面電車の市電を廃止し、定時運行を可能にするため地下の鉄道運行を決めたという。同駅につながる神戸電鉄沿線では人口が急増し、神戸高速線開通から数年間は神戸市北区の人口増加率は10%を超えた。

 北村禮三(れいぞう)さん(74)は1968年9月のメトロこうべ開業当初から新開地タウンで飲食店を営む。「午前中は工場の夜勤帰り、昼すぎからは劇場客、夜は仕事帰りの人たちでにぎわい、とにかく忙しかった」

 しかし、三宮・元町が栄えると客足が遠のき、80年代以降、劇場や映画館の閉鎖が相次いだ。87年に市営地下鉄西神・山手線が全線開業となり、さらに新開地を訪れる人が減少。95年の阪神・淡路大震災で路線が寸断され客離れが進んだ。新開地まちづくりNPOの高四代さん(70)は「ダブルパンチだった」と振り返る。

 メトロこうべでは開通50年を契機に「暗い」「若い人が少ない」というイメージを変えようと、神戸高速鉄道が市と連携し、2018年度に内装を改修する工事の計画を進める。

 地下通路に照明を増やし、壁や床を張り替えるなどの工事を施す。にぎわいスペースを設ける案も浮上している。同鉄道の担当者は「9月のメトロこうべ開業50年までには一定の修繕を終えたい」と話す。

 7月には上方落語協会の定席「神戸新開地・喜楽館」も開業。高さんは「街を整備しイベントを計画することで少しずつ人が戻ってきている」とし、今後に期待する。

 神戸大の正司健一教授(交通政策)は「利便性が高く、ポテンシャルはある。新旧店舗の入れ替わりがうまくいくかどうかが課題だが、政策的に支援していけばにぎわいを生むのではないか」としている。

(阪口真平)

 神戸高速鉄道 神戸市の第三セクターとして1958年に設立。線路と駅を所有・管理し、車両と乗務員を私鉄4社から借り上げる当初の営業形態は先駆的とされた。「高速」の名称は、各私鉄の終点から市電や市バスに乗り継ぐ不便さが解消され、移動が高速化したことにちなむ。社員はピーク時で200人以上いたが、震災後の収入減などが響いて経営難に。2009年の子会社化で全員が転籍し、線路などを所有するのみとなった。16年度に債務超過が解消され、現在は出向社員ら10人が所属する。

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