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熊本城の修復を進める文化財修復検討部会で部会長を務める田中哲雄さん=姫路市本町
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熊本城の修復を進める文化財修復検討部会で部会長を務める田中哲雄さん=姫路市本町
仮設屋根が解体され、瓦屋根がお目見えした熊本城天守閣の大天守=3日
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仮設屋根が解体され、瓦屋根がお目見えした熊本城天守閣の大天守=3日

 熊本地震の発生から14日で2年になるのを前に、大きな被害を受けた熊本城の石垣修復を進める熊本市の文化財修復検討部会長で、日本城郭研究センター(兵庫県姫路市本町)名誉館長の田中哲雄さん(76)が神戸新聞の取材に応じた。崩れた石垣の積み上げが今年6月に始まるといい、阪神・淡路大震災を教訓に、兵庫県で誕生した歴史遺産活用を担う建築士のヘリテージマネージャーらを視野に「兵庫からの支援に期待する」と思いを語った。(伊田雄馬)

 田中さんは京都市出身。京都大学を卒業後、文化庁や東北芸術工科大学教授などを経て現職に就任した。文化庁では調査官として、全国各地の文化財や城郭の保存・修復に携わった経験を持つ。

 熊本城は2016年4月の地震で全体の3割に当たる石垣が崩壊する被害を受け、重要文化財の建造物13棟が全て破損した。田中さんは城の被害程度について、阪神・淡路大震災での明石城(明石市)や、東日本大震災時の仙台城(仙台市)に触れつつ「余震が重なり、過去の被害よりもはるかに大きい」と説明。修復には「数十年かかる」と強調した。

 一方で、崩れる前の状態を把握するため、熊本市は最新のレーザー計測器を使って調査。その結果、明治期以降の比較的新しい時期に修復された部分で被害が大きいことが分かったため、「1877年の西南戦争以前に修復された部分はできるだけ残し、それ以降のものは新しい石材などに取り替える」との方針で修復することに決めたという。

 6月には石垣の積み上げに着手し、門などの修復に移る予定。兵庫のヘリテージマネージャーらに向け、「熊本城修復で、建築や庭園の調査役として活躍してほしい」と話した。

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