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お気に入りは阪急電車の8000系。一部はボックスシートがあり「プチ旅行気分になれる」と話す細川貂々さん=宝塚市内
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お気に入りは阪急電車の8000系。一部はボックスシートがあり「プチ旅行気分になれる」と話す細川貂々さん=宝塚市内

 車両のドアの開閉がめちゃくちゃ速い大阪南部の水間鉄道。「快速急行」「深夜急行」「区間急行」とやたら種類が多く、遠来の客を困惑させる京阪電車。関西各地の列車に乗り、親子ぶらり旅を続けてきた細川貂々さんは「ほんとに個性豊かです」と笑顔を見せる。

 鉄道は単なる移動手段だったという貂々さんと夫の「ツレ」さん。しかし2011年に関西に移り住み、電車好きの息子・ちーと君が成長するにつれ、一家の“鉄分”が増えていく。

 一時は鉄道と名の付くテレビ番組は全て録画。地上波だけでは飽き足らず「衛星放送の『鉄道チャンネル』も見てました」と照れる。今回のコミックエッセー「日帰り旅行は電車に乗って」は、そんな家族3人と編集者ミッキーさんが巡った21ルートを収録している。

 兵庫県内では山陽電車、神戸電鉄などが登場。小野市と加西市を結ぶ北条鉄道を取り上げた回では、「駅舎内に婚活相談所がある」など、お出掛けとは無縁と思われる情報も紹介されていて心が和む。

 阪神尼崎駅の名物、車内通り抜けも外さない。乗り換え客は階段を使って別のホームに向かう必要がなく、隣接する車両の中を通り抜ければOK。ツレさんも絶賛していたそうだ。

 また、「神戸」と書いて「かんべ」と読む伊賀神戸駅(三重県)と、そのまま読めばいい伊賀上野駅との間を走る「忍者列車」のように、親子で楽しめそうな行き先も。関西テイストあふれる「生駒ケーブル」のド派手な車体も出てくる。

 貂々さんが今後、乗ってみたいのは京都丹後鉄道。全長2・7キロ、日曜日の運行本数は朝夕2本というJR和田岬線も気になっている。ところで小学5年生になったちーと君の、電車への関心は…。詳しくは本書内のツレさんによるコラムをどうぞ。

 ミシマ社のウェブサイトでの連載(15~17年)をまとめ、最新の沿線情報を盛り込んだ。(新開真理・文化部)

 (「日帰り旅行は電車に乗って」はミシマ社・1620円)

【ほそかわ・てんてん】1969年生まれ。漫画家、イラストレーター。パートナーとの闘病を描いた「ツレがうつになりまして。」など著書多数。宝塚市在住。28日午後2時から、ブックファースト阪急西宮ガーデンズ店でサイン会(整理券が必要)を予定。

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