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ひょうご災害ボランティアシニアクラブの仲介で実現した東日本大震災と熊本地震の被災者の交流会=16日午後、熊本県益城町惣領(撮影・吉田敦史)
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ひょうご災害ボランティアシニアクラブの仲介で実現した東日本大震災と熊本地震の被災者の交流会=16日午後、熊本県益城町惣領(撮影・吉田敦史)

 熊本地震の本震から2年の16日、熊本県益城町(ましきまち)の惣領(そうりょう)仮設団地(約50世帯)を、東日本大震災で津波被害に遭った宮城県名取市の元仮設住民が訪れた。両被災地を橋渡ししたのは、阪神・淡路大震災を経験し、東北や熊本の被災地を支援し続けている兵庫県のボランティア団体。地域のコミュニティーづくりや仮設退去後の将来像など、同じ課題に向き合った者同士が語り合い、教訓を生かす大切さを確かめた。

 訪れたのは、いずれも東日本大震災で名取市閖上(ゆりあげ)地区の自宅が津波に流された長沼俊幸さん(55)と木皿俊克さん(61)。木皿さんは妻を亡くした。2人とも昨年まで、兵庫県のボランティアらが支援した同市の愛島(めでしま)東部仮設住宅で暮らしていた。

 惣領仮設の集会所に住民約10人が集まり、宮城の2人と意見交換。惣領仮設の自治会長、楠田登喜男さん(66)は「交流する場を設けても顔を見せない住民がいる」と悩みを打ち明けた。

 長沼さんは、愛島東部仮設では園芸やカラオケなど気軽に参加できるクラブを開いたことを紹介し「無理強いしないことも大切」と助言。木皿さんは引きこもりがちだったが「阪神・淡路の被災地を訪れ、支援者からの励ましに勇気づけられた」といい、ほかの被災地との関わりで前向きになれた経験談を語った。

 両被災地の住民の顔合わせを企画したのは、ひょうご災害ボランティアシニアクラブ会長の高橋守雄さん(69)=神戸市西区。「被災者同士だから分かち合える思いがある。阪神・淡路で相次いだ孤独死を防ぐためコミュニティーの構築が必要。東日本の事例は熊本の教訓になる」と強調する。

 惣領仮設では退去する住民が増えている。長沼さんは、仮設の空き家をさまざまな目的に活用することの重要性を指摘。「(東日本大震災では)行政は何年も応じなかった。早めに行政側と話し合いをすることで活路を見いだしてほしい」と呼び掛けると、惣領の住民らは真剣な表情で聞き入っていた。

 自治会役員の中川寿子さん(63)は「同じ問題を抱えた経験は貴重な情報になる」とし、高橋さんは「被災地の縁を紡ぎながら、これからも熊本の被災者を励ましたい」と力強く語った。(金 旻革)

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