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 兵庫県赤穂市の山中で自営業岸健治さん(33)の遺体が見つかった事件で、兵庫県警神戸西署捜査本部が死体遺棄容疑で飲食店経営大上(だいじょう)知晃容疑者(22)と、店員山崎登夢(とむ)容疑者(21)を逮捕して18日で1週間となる。調べでは2人は神戸・三宮での客引き行為を通じて岸さんと上下関係にあった。県は2015年に条例により三宮地区で客引き行為を禁止したが、違反が相次いでいる。取材を進める中で、複数のグループがすみ分け、違法性を問われないよう巧妙に活動を続ける実態が浮かび上がった。

 「お店、お探しですか」。若い女性らが通行人に声を掛け、近くにいたスーツ姿の男性がイヤホンマイクで話し始めた。どの店に何人案内するかなどを店側と調整するのだ。同地区の飲食店関係者たちによると、飲食店を専門に客引きをするグループがいくつかあるそうだ。

 捜査関係者によると、岸さんはサンキタ通り付近をエリアとするグループの長で、大上容疑者は岸さんに次ぐ立場だったという。各グループの長は「キャッチ」と呼ばれる若者らに指示し客を探す。三宮地区の複数の飲食店関係者は「案内できれば店側から飲食代金の数十%を受け取り、10%程度をキャッチの成功者に渡す」と明かした。

 兵庫県は15年制定の「客引き行為防止条例」で三宮の北部地域を罰則のある「禁止地区」に指定した。路上で声掛けをするだけでも指導対象となり、勧告、命令に従わない場合は5万円以下の過料。違反者名をホームページで公表する。

 県地域安全課によると、16年度に条例に基づく指導や勧告、命令は272件あり、うち30件で過料を科した。17年度は137件、過料は23件にとどまった。ある県警捜査員は「条例でグループ内の引き締めが強まり、『通行妨害』や『付きまとい』といった悪質な行為を控えるようになった。だが、客引きの数は再び増えているのではないか」とみる。

 大上容疑者は昨年9月から逮捕されるまで3回、県から過料を科せられていた。別の飲食店員は「他の店に入ろうとする客を呼び込むなど強引な客引きが目立っていた」と話す。県警は客引きを巡るトラブルの有無について調べている。

 【赤穂市での男性遺体遺棄事件】 赤穂市の山中に自営業岸健治さん(33)=神戸市西区=の遺体を埋めたとして、兵庫県警神戸西署捜査本部が飲食店経営大上知晃容疑者(22)=同市中央区=と店員山崎登夢容疑者(21)=同=を逮捕。県警によると、岸さんの死因は頸(けい)静脈切断による失血死。

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