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西宮市長選で初当選を決めた石井登志郎氏(右)と握手する泉房穂明石市長=4月16日、西宮市上甲子園4
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西宮市長選で初当選を決めた石井登志郎氏(右)と握手する泉房穂明石市長=4月16日、西宮市上甲子園4

 先月15日に投開票された兵庫県西宮市長選は、石井登志郎氏(46)が接戦の末、初当選を果たした。石井新市長は元民主党衆院議員。2009年に当選した同党の元同期には、加古川市の岡田康裕市長や岐阜市の柴橋正直市長らがおり、同様の道を歩んだ「先輩」には明石市の泉房穂市長らがいる。同党は党勢回復を目指して民進党に改称したが、先月の世論調査で支持率1%台に沈み、分裂を経て希望の党との合流が決まった。政権を失って5年半。地方自治体の首長が、かつて国政の中心にいた民主出身者の「受け皿」になっている格好だ。(霍見真一郎、初鹿野俊)

 石井氏は、旧民主党が政権を担った2009~12年、当時の兵庫7区(西宮、芦屋市)選出で衆院議員を1期務めた。市長選への立候補を決める際、泉市長や岡田市長にも相談し、背中を押されたという。

 石井氏の選挙事務所幹部は、同様の転身を「全国的な流れ」と分析。「国政では野党の分が悪いため、活躍の場を地方に見つけようとしているのでは」と話す。

 今回、石井氏は「無党派」を前面に出して選挙を戦ったが、党派色を消された形の民進党県連は当選を歓迎する。向山好一代表は「かつて民主党で理念を共有した仲間が首長になるのは、政策実現の点でもプラス」といい、「民進党が加計学園問題などで政府・与党を追及してきたのも追い風になった」と分析する。

 石井氏は「国政を経験したことで、地方の問題に経験を生かせると関心を持った」と転身の理由を説明。一方で「選挙は反自公で戦ったが、それが当選後もベースになるとは限らない」と、幅広い支持への期待をにじませる。

 西宮市役所には期待と不安が渦巻く。自民の市議は「『コンクリートから人へ』といった、かつての民主党の政策を市政へ過剰に持ち込まれるのでは」と警戒する。一方、市幹部は「西宮市は長く市職員や市議といった内部出身者が市長を務めてきた。国政という外部から来た石井市長が、どういった視点で市政を見るのか楽しみ」と話す。

■首長当選は4割程度

【砂原庸介神戸大教授(政治学)の話】旧民主党の元国会議員が首長に転身するケースは多いが、小選挙区制の導入後、市区町村の首長選挙に挑戦した落選中の元国会議員のうち、勝ったのは4割程度。特に野党出身の場合、十分な地盤があるわけではなく、保守分裂などがないと当選は容易ではない。また、野党出身の首長が誕生しても、議会対策のため自民党系地方議員の支持を得ようと結局政権寄りになるケースが多く、有権者が投票した際の意図とのズレを感じがちといえる。

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