総合総合sougou

  • 印刷
ゲームキャラの格好をしてステージでパフォーマンスを繰り広げる役者たち=神戸市中央区北野町、新神戸オリエンタル劇場(撮影・風斗雅博)
拡大
ゲームキャラの格好をしてステージでパフォーマンスを繰り広げる役者たち=神戸市中央区北野町、新神戸オリエンタル劇場(撮影・風斗雅博)
若手俳優がゲームの登場人物になりきった2・5次元ミュージカル「薄桜鬼」。演者が躍動するライブ感も味わえる=4月21日、神戸市中央区北野町1(撮影・風斗雅博)
拡大
若手俳優がゲームの登場人物になりきった2・5次元ミュージカル「薄桜鬼」。演者が躍動するライブ感も味わえる=4月21日、神戸市中央区北野町1(撮影・風斗雅博)
若手俳優がゲームの登場人物になりきった2・5次元ミュージカル「薄桜鬼」。演者が躍動するライブ感も味わえる=4月21日、神戸市中央区北野町1(撮影・風斗雅博)
拡大
若手俳優がゲームの登場人物になりきった2・5次元ミュージカル「薄桜鬼」。演者が躍動するライブ感も味わえる=4月21日、神戸市中央区北野町1(撮影・風斗雅博)
ミュージカル「テニスの王子様」のPRイメージ画像=(c)許斐剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト(c)許斐剛/集英社・テニミュ製作委員会
拡大
ミュージカル「テニスの王子様」のPRイメージ画像=(c)許斐剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト(c)許斐剛/集英社・テニミュ製作委員会
ミュージカル「弱虫ペダル」のイメージポスター© 渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル04製作委員会© 渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、アルテメイト
拡大
ミュージカル「弱虫ペダル」のイメージポスター© 渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル04製作委員会© 渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、アルテメイト

漫画やアニメといった2次元作品を原作にした「2・5次元」ミュージカルが、若者を中心に熱狂的な支持を得ている。原作のファンが人気に火を付け、年間の観客動員数は150万人を超える。その発祥は、40年以上続く宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の舞台「ベルサイユのばら」とされる。お気に入りの漫画やアニメの世界を再現する完成度を楽しみ、従来のミュージカルや「実写化」された映画などとは一線を画す。2・5次元という新ジャンルは、新たな舞台芸術の登場とも言えそうだ。(竜門和諒)

 「新選組局長、土方歳三。斬られてぇやつは出てこい!」。濃いメークをした役者が刀を振り上げ、「キーン」という効果音が響く。

 4月下旬、神戸市中央区の新神戸オリエンタル劇場であった2・5次元ミュージカル「薄桜鬼」。幕末の新選組隊士が主人公の女性を守り、戦う内容で、原作は携帯型ゲーム機やスマートフォン用のゲームだ。

 3日間の計5公演は全て満席で、観客の大半は20~30代の女性だった。岡山県津山市から訪れた女性会社員(30)は「好きなキャラに会いに来た」と話し、三重県亀山市の女性(23)は「舞台にいるのは役者じゃない。キャラそのものが生きて現れた感覚」と熱っぽく魅力を語る。

 公演を企画したゲーム制作会社「マーベラス」(東京都)執行役員の古川由隆さん(48)は、2・5次元舞台の絶対条件を「原作に忠実であること」と説明する。アニメや漫画が原作の舞台や映画、テレビドラマは数多いが、演じる俳優やアイドルが注目され、作品はその個性が投影される。

 一方、2・5次元は原作の世界観を最も大切にする。古川さんは「役者は背格好や性格が原作のキャラクターにどれだけ似ているかで選ばれる。髪色や服装もとことんまで再現する」と説く。

 大手出版社や映画制作会社も名を連ねる一般社団法人「日本2・5次元ミュージカル協会」(東京都)広報担当の遠田尚美さんによると、2次元の漫画やアニメと、3次元の舞台の中間的存在として「2・5次元」の呼び名が生まれた。2003年、中学校テニス部を描く人気漫画「テニスの王子様」が舞台化されたのがきっかけだったという。

 その後も、自転車競技を題材にした漫画「弱虫ペダル」や、高校の強豪バスケットボール部が舞台となった漫画「黒子のバスケ」などの原作が舞台化されてファンを取り込んでいった。

 そして業界関係者の見方は、そのルーツが、宝塚歌劇団の男役と娘役が人気漫画を再現してみせた「ベルサイユのばら」にあると一致する。

 わずか10年ほどで2・5次元の人気は広がっている。ぴあ総研(東京都)のまとめでは、16年の2・5次元ミュージカルの上演作品は133本で、10年前の約6・7倍と急増。観客は約150万人を記録した。

 2020年に東京五輪を控え、業界は新たな市場として海外も視野に入れ始めた。15年には東京都渋谷区に2・5次元ミュージカルの専用劇場がオープン。海外のファンもターゲットに、4カ国語の字幕が表示される眼鏡を導入した。

 「薄桜鬼」でチーフプロデューサーも務めた古川さんは「日本の漫画やアニメがすごかったのは一昔前。これからは2・5次元で世界をリードする」と期待する。

 近日の兵庫県内での公演予定は、12、13日に尼崎市のあましんアルカイックホールで高校バレーボール部を描く青春漫画「ハイキュー!!」が、18、19日には新神戸オリエンタル劇場で鉄道をテーマにした漫画「青春鉄道」がある。

総合の最新
もっと見る

天気(7月19日)

  • 36℃
  • ---℃
  • 20%

  • 36℃
  • ---℃
  • 20%

  • 38℃
  • ---℃
  • 20%

  • 39℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ