総合総合sougou

  • 印刷
母親が好きだった花を墓前に供える夫婦=神戸市西区
拡大
母親が好きだった花を墓前に供える夫婦=神戸市西区
カーネーションの香りの線香が並ぶ「佐藤紙店」=神戸市兵庫区東山町1
拡大
カーネーションの香りの線香が並ぶ「佐藤紙店」=神戸市兵庫区東山町1

 5月13日は「母の日」。最近、母親を亡くした人たちが生前の感謝を込め、母の日の前後に墓参りをするケースが増えているという。関係者によると、母の日を大切にしてきた世代の親が亡くなる時期に入ったことや、盆や彼岸など時期にとらわれず亡き人をしのぶ傾向が背景にあるとみられる。(貝原加奈)

 母の日は100年以上前に、米国で母を亡くした女性がカーネーションを献花したことに由来するとされる。その後に日本へ伝わり、1947年に5月の第2日曜に定められ、花などを贈る習慣が定着した。ところが最近、亡き母への感謝をささげる「原点回帰」が起きているという。

 線香メーカーの日本香堂(東京都)の2017年調査によると、母の日前後に母の墓参りをした40代以上の割合は10・0%で、07年の約1・7倍に伸びた。同社は「母の日を大切にしてきた世代。この世代が母の日参りをけん引している」とみる。

 「毎年欲しい物を聞いてプレゼントしていた」という女性(73)=神戸市垂水区=は今年の大型連休前、母が好きだったショウブやアジサイをカーネーションとともに墓前に供えた。「今は愚痴を聞いてもらうだけだけど、母を近くに感じると元気をもらえる」と話す。

 母の日などに合わせた企画を考える霊園もある。神戸大霊苑(神戸市西区)は「お参りのきっかけに」と、今年から母の日にカーネーションとカスミソウを供えてもらう催しを開く。

 線香メーカーも母の日を意識してカーネーションの香りの線香を提案。兵庫県内では薫寿堂(くんじゅどう)(淡路市)がカーネーションの香りがする「宝マイルド」を販売する。生花店も青や紫色のカーネーションやスターチスなどの色花をそろえる。

 こうした動きについて、仏具などを扱う「佐藤紙店」(神戸市兵庫区)の佐藤典和さんは「仏壇や墓を持たない人が増え、従来の供養の形式にとらわれなくなったことも背景にある」と指摘。実際、墓や仏壇を持たずに、故人の遺骨や遺灰を小さな骨つぼに入れて自宅に置く「手元供養」や、自宅に思い出の写真を飾って線香を供える人も多いという。

 3年前に母を見送ったという50代の主婦=同市須磨区=は、祖先をまつる仏壇とは別に、母の遺影を飾る。母の日参りを知り「今年は好物の栗まんじゅうでも供え、思い出をたどりたい」と話した。

総合の最新
もっと見る

天気(10月24日)

  • 23℃
  • ---℃
  • 0%

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 24℃
  • ---℃
  • 0%

  • 23℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ