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CODE海外災害援助市民センターが建設した老年活動センターの引き渡し式=2011年9月、四川省北川県光明村(CODE提供)
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CODE海外災害援助市民センターが建設した老年活動センターの引き渡し式=2011年9月、四川省北川県光明村(CODE提供)
神戸新聞NEXT
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 8万7千人超の死者・行方不明者を出した中国・四川大地震は12日、発生から10年となった。発生当初からボランティア活動に取り組んだ神戸市兵庫区の非政府組織(NGO)「CODE海外災害援助市民センター」は、耐震住宅の再建や防災教育の手助けなど、復興段階に応じた息の長い支援を続ける。CODEの関係者は「産業が少ない農村の復興はまだ途上だが、災害へ備える意識が生まれている」と手応えを感じている。(金 旻革)

 CODEが関わるのは、省都・成都から車で約3時間かかる辺境の光明村。人口約700人の小さな集落で住民に死者はいなかったが、家屋全191戸の7割超にあたる143戸が再建を迫られる被害に遭った。

 事務局長の吉椿雅道さん(50)は現地入りした後、約4カ月間がれきの撤去を手伝い、村での信頼を得ていった。「反日感情があり、まずは住民に受け入れてもらう必要があった」。住宅耐震に取り組み、勉強会を重ねて耐震化の必要性を村民に根気強く伝えた。

 集落の若者は出稼ぎが多い。老人や子どもが集う場をつくろうと、2011年に日本からの寄付で「老年活動センター」を建設した。

 中国では農村で食事を楽しむ「農家楽」が人気で、村民らは周辺に造成した池の魚を同センターの食堂で味わえる仕組みを考案。文化や観光の発信拠点になったが、観光客のにぎわいは続かなかった。村内で働ける環境は整わず出稼ぎ労働者は減っていないという。

 吉椿さんは「アイデアを持つ村民はいるが、トップダウンが浸透し、主張しにくい雰囲気がある。災害前より生活が向上してこそ復興だが、実現にはまだまだ時間がかかる」と話す。

 一方、この10年で住民の災害に対する意識が高まっているという。四川省では5年前にも大地震が発生。防災教育が盛んだ。昨年6月には同省の小学教員ら約20人が来日し、防災カリキュラムに取り組む兵庫県立舞子高校(神戸市垂水区)などを見学。同省の子どもたちは古典演劇「京劇」で災害時の心構えを芝居に取り入れるなど、先進的な取り組みで防災意識の向上に力を入れている。

 吉椿さんは「日本側が学ぶことも多い。市民レベルの交流を続け、常に支え合える関係づくりを目指したい」と話している。

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