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時計2018/5/13 15:00神戸新聞NEXT

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 1999年に入社して最初の2年間を丹波総局で過ごした。

 愛知県育ちで土地勘がなく、社会人としての常識もいま以上になかったが、すべてが新鮮に感じられた駆け出し記者に丹波の皆さんは温かかった。あれも聞きたい、これも書きたい。初任地が違う部署だったら、きょうまで書いていられたろうか。

 思い返すうち、ふとよみがえった。そういえば、あのころ「丹波太郎」って聞いたな。

 そうそう、97年の丹波版スクラップにあった「『丹波太郎』知りませんか」という記事だ。先輩記者が地元の古老から「雷の多い丹波では雷を丹波太郎と呼んでたらしい」と聞いた-という書き出しで、井原西鶴の作品に登場すること、丹波以外でも雷雲がわきやすい地では「太郎」を付けて呼んだらしいこと、丹波では当時聞かれず、詳しい人に会えなかったことなどがまとめられていた。

 「知りませんか」以降の記事を検索したが、あらためて丹波太郎の呼び方の謎に迫った内容は見つけられなかった。

 私が丹波を離任した後の2001年には、地元に有機農産物の販売などに取り組むNPO法人「いちじま丹波太郎」が誕生していたが、命名の由来などは確かめられなかった。

 太郎の記憶も薄れかけたこの春、兵庫の文化や風習を次代に伝える日曜連載「新五国風土記(ふどき)~ひょうご彩祭(さいさい)」の取材班に加わった。

 初仕事のテーマは「雷」。恩ある丹波の20年来の謎にも迫れないかと、近日の掲載に向けて取材を急いでいる。

 あらためて兵庫の皆さん、丹波太郎を知りませんか。情報をお待ちしています。(編集委員 佐伯竜一)

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