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海外でも人気上昇中の日本酒。「日本酒学」の確立を国内外の需要増につなげる=神戸市東灘区住吉南町4、白鶴酒造資料館
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海外でも人気上昇中の日本酒。「日本酒学」の確立を国内外の需要増につなげる=神戸市東灘区住吉南町4、白鶴酒造資料館

 日本酒を学問的に扱う「日本酒学」の講座を、神戸大学(神戸市)と灘五郷酒造組合(同)が今秋からスタートさせる。日本酒学の確立に向けた動きは新潟大と新潟県酒造組合が先行するが、灘五郷は「日本酒づくりには神戸の地域性も欠かせない」として神大に提案した。国内市場は頭打ち状態が続く中、“日本一の酒どころ”で、産学連携による復権を目指す。(末永陽子)

 日本酒学を立ち上げた新潟県では、新潟大と県酒造組合が2017年5月、連携協定を結んだ。今年4月からは同大学で講義を開き、学内にセンターも設置。将来的には人材交流や外国人向けの講座などを検討している。

 灘五郷酒造組合は昨年7月、神戸でも同様の取り組みができないかと神大へ持ち掛けた。快諾した神大大学教育推進機構の米谷淳教授は「地場産業を改めて学ぶことで、世界的な視野を持つ『国際通用力』を養える」と、その狙いを話す。農学部など醸造技術や発酵を専門とする学科は多いが、日本酒を学問として扱う授業は全国でもほとんどないという。

 10月から「日本酒学入門」と名付けて、神大で全7回の講義を開く予定。講師は酒造会社や容器メーカーの役員、酒類総合研究所(広島県)の研究員らが務める。歴史や造り方に加え、流通方式、海外でのマーケティングまで、日本酒を多角的に捉え直すことができるのが特徴で、酒蔵の見学ツアーも企画する。

 実務を仕切る白鶴酒造(神戸市東灘区)の明石貴裕・研究室室長は「理系文系など専門分野に関係なく興味を持てる内容にした」とする。神戸の地域性もふんだんに盛り込み、新潟との違いも意識した。市場拡大を狙いに見据えつつ「まずは日本酒に親しんでほしい」と意気込む。

 灘五郷酒造組合も「日本酒に精通した人材開発につながれば」と期待を寄せている。

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