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10枚ならぬ9枚入りの「お菊物語 播州皿せんべい」
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10枚ならぬ9枚入りの「お菊物語 播州皿せんべい」
ヨモギの葉を練り込み、白小豆の粒あんをくるんだ「お菊餅」
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ヨモギの葉を練り込み、白小豆の粒あんをくるんだ「お菊餅」
お菊の名を冠した姫路名物の明治期の広告
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お菊の名を冠した姫路名物の明治期の広告

 桃太郎伝説といえば「きびだんご」、雷獣伝説といえば「くわばらサブレ」。伝説のあるところ、それにちなんだお菓子がある。お菊さんの皿数えでおなじみ「播州皿屋敷」の舞台である姫路には、「お菊物語 播州皿せんべい」がある。

 瓦形の卵せんべいには、お目々ぱっちりのお菊さんの顔。地元女子高生のデザインで2006年に発売された。

 漆塗り風の黒い箱を開けると、1枚、2枚…9枚しかない! お菊さんなら「1枚足りない」と、ワッと泣き、たたりをなすところだが、そのアイデアに思わずにんまりしてしまう。

 皿せんべいの由来書きには「明治時代に作られ、第2次世界大戦を境に姿を消していたのを、復活させた」とあるが、実は2度目の復活だ。

 「お菊煎餅」を焼いていたのは、御幸通りに店を構えていた平田喉鳴堂。皿形のせんべい9枚を箱詰めにした看板商品だったが、終戦前後の食料統制で原料が調達できず、店を閉じたという。

 復活は1968年ごろ。33年に喉鳴堂に入った元職人の男性が、昔の焼き型を使い、自宅でほそぼそと作ってきたが、近年人気が復活している-と神戸新聞(88年1月6日付夕刊)は報じる。直径12センチのせんべいには、今のせんべいに比べると古風なお菊さんが、バストアップであしらわれている。

 姫路には「お菊饅頭」もあった。

 販売元の「萬歳餅」は、ジャコウアゲハの姫路市蝶制定に一役買った相坂耕作・赤松の郷昆虫文化館館長の母方の実家だという。ジャコウアゲハのさなぎは「お菊虫」だが、相坂さんは「お菊饅頭を作っていたことは、2006年に母親が亡くなった後で知った」というから不思議な縁だ。

 ほかにも、「お菊飴」に「お菊羊羹」と売れっ子だったお菊さん。5月6日に十二所神社であった「お菊まつり」では、「お菊餅」が氏子らにお披露目された。牛皮に練り込んだヨモギは、疫病から人々を救った創建の故事に関わり、神紋でもある。近日、一般発売されるとのことだ。

 元祖不幸系ご当地美人として再ブレークの予感か? 平成の大修理を終えた姫路城の「お菊井戸」から、ヒュ~っと出てきてほしい。(田中真治)

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