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米朝首脳会談による拉致問題の進展を願う有本明弘さん=神戸市長田区
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米朝首脳会談による拉致問題の進展を願う有本明弘さん=神戸市長田区

 北朝鮮による拉致被害者で、神戸市出身の有本恵子さん=失踪当時(23)=の両親が拉致解決の糸口として、12日にシンガポールで開催される米朝首脳会談に期待を寄せている。恵子さんの失踪から今年で35年。高齢で体調が優れない両親は「これが最後の機会。必ず進展を」と、トランプ米大統領の交渉力に望みを託す。

 恵子さんは1983年7月、欧州で失踪し、88年、北朝鮮にいることが判明。父明弘さん(89)と母嘉代子さん(92)は娘の救出に奔走してきたが、日本と北朝鮮との協議は手詰まり状態が続く。そのため拉致被害者家族会は、米国にも支援を働きかけてきた。

 史上初の米朝首脳会談に臨むトランプ氏について、明弘さんは「歴代大統領とは違う。正義感があって、交渉にもたけている」とみる。

 トランプ氏が昨年11月に来日した際、明弘さんは家族会メンバーとともに面会した。それぞれが家族救出への協力を求めて発言した後、最後に明弘さんが、拉致解決を後押ししてもらうよう念を押した。すると、退席するトランプ氏が、明弘さんの肩に手を置き、ポンとたたいたという。

 「私に親近感を持ってくれ『気持ちは分かった』という意味だったと思う」と明弘さん。後日、日本政府関係者から、トランプ氏が明弘さんを「心が強い人」と評したと聞かされた。

 嘉代子さんも「拉致の解決には米国の協力が欠かせない」と訴え続けてきた。米朝首脳会談での成果を待ちわびるが、最近は体調が優れず、寝て過ごす時間が増えているという。

 明弘さんは「長年、拉致が解決せず、家族は辛抱せざるを得なかった」と振り返り「北朝鮮が存続するには、拉致を解決して平和国家になるしかない、とトランプ氏が会談で分からせてほしい」と語った。(段 貴則)

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