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「のぞみ34号」の台車枠に入った亀裂(JR西日本提供)
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「のぞみ34号」の台車枠に入った亀裂(JR西日本提供)
亀裂が入った部分(運輸安全委員会の経過報告より)
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亀裂が入った部分(運輸安全委員会の経過報告より)

 JR西日本の新幹線のぞみの台車が破断寸前のまま運行を続けた問題で、国の運輸安全委員会は28日、調査の経過報告を公表した。問題発覚前日には台車の亀裂が進んでいたとみられると分析。製造過程で基準を超えて鋼材を削ったことのほか、溶接作業の不備も亀裂の発生・拡大に関与した可能性があるとした。

 報告によると、亀裂は、車体を支える台車枠とばねを支える部品との溶接部近くで発生と推定した。同委員会が、車体を支える空気ばねの内圧記録を解析したところ、前日の運行時から亀裂が進行していたことが判明。当日には他の台車部品に影響を及ぼすほど広がったとみられる。

 また、台車を製造した川崎重工業(神戸市)は、寸法不足を補う溶接(肉盛溶接)をした後、本来は溶接に伴うひずみの力を逃がすための熱処理をする必要があったが、これを行わず、強度が弱まって亀裂が広がったとみられる。

 さらに、鋼材が設計上の基準より削られて薄くなっていたことについて、シミュレーション結果から、亀裂の広がる時期を早めたとみられるとした。

 同委員会は調査結果を踏まえ、設計上の強度を確保するための製造管理を徹底させる▽実物に近い構造を再現した強度解析を行う▽外から見えない部分のある台車枠は超音波検査などを適切な頻度で実施する▽台車の異常を早期に検知するため空気ばね内圧データを活用する-などの施策を講ずるよう国土交通相に意見した。

 同委員会は今後、JR西が異変に気付きながら運行を続けていた問題などを引き続き調査し、最終報告書をまとめる。

(今福寛子)

【新幹線台車亀裂問題】 昨年12月11日、博多発東京行き「のぞみ34号」で、博多駅出発直後から乗務員らが異臭、異音に気付きながら運行を続けた。名古屋駅で運転を取りやめ点検したところ、川崎重工業が製造した台車枠に底面16センチ、両側面約14センチの「コ」の字型の亀裂が見つかった。運輸安全委員会が新幹線初の重大インシデントに認定した。

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