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 日本の試合中はトイレやシャワーも我慢? サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本戦の展開と神戸市民の水道使用量に深い相関関係があることが明らかになった。ハーフタイムになると急激に使用量が増え、ゴール後にも微妙に変化。時間稼ぎのボール回しに批判もあったポーランド戦後は“余波”も確認できる。史上初のベスト8進出がかかるベルギー戦(日本時間3日未明)での推移は、果たして-。

 テレビで生中継された日本の1次リーグ3試合の時間帯で、神戸市水道局が主要配水池の使用量を調査。市民約120万人分のデータを直近の平日5日間の平均値と比較した。

 3試合とも開始に合わせて平均値を下回り、ハーフタイムに急上昇。後半に入ると再び下がり、終了とともにまた伸びている。

 草サッカー歴20年という同局浄水管理センターの長縄太郎係長(43)は「野球などと異なり、プレーが切れ目なく続くサッカーならではの傾向。区切りがついた時点でトイレや入浴を済ませるのだろう」とみる。

 平均値との差が最大だったのが、初戦のコロンビア戦の試合終了時点で、約25%減少。ゴールデンタイムに試合が始まったため視聴率が高く、普段の入浴の時間帯とも重なったことで落差が際立ったようだ。

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 3試合での日本の得点と失点は各4点。直後の使用量が瞬間的に増えたケースが多い。失点後が特に顕著で、長縄係長は「相手ゴールのリプレーを見たくないのがファン心理。その間にトイレに行ったのでは」。

 一方、得点の場合でも、コロンビア戦の先制点直後は使用量が上昇。ただ、その際の頂点はゴールの約5分後で、リプレーを見終わり一息つこうと用を足す人が多かった可能性がある。

 試合終了後の変化にも特徴があった。一気に伸びる傾向のハーフタイムとは異なり、2段階で増加。終了ですぐに視聴を終える層と、ハイライトやインタビューまでチェックする層に分かれるためとみられる。

 消極的な戦術が議論を呼んだポーランド戦では、決勝トーナメント進出を左右するコロンビア対セネガル戦の終了(ポーランド戦終了の2分後)まで下降が継続。さらに、終了後に平均値に戻るまで2時間半ほどかかり、コロンビア戦の約1時間20分、セネガル戦の約40分を大きく上回った。

 「モヤモヤする結末になかなか寝付けず、インターネットで賛否を確認したり、SNS(会員制交流サイト)で発信したりする人が多かったのだろう」。それが長縄係長の分析だ。

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 2大会ぶりの決勝トーナメントに臨む日本。1回戦の試合開始は日本時間3日午前3時で、長縄係長は「生中継を見る人は限られるため、変動幅の小さいセネガル戦のようなグラフになるのでは」と推測する。

 日本が勝ち進めば、使用量がさらに急激に変化する可能性があるが、独自のシステムと24時間体制の監視により、安定供給に不安はないという。

(小川 晶)

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