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 2017年5月、兵庫県多可町で小学5年の女子児童=当時(10)=が自殺した問題で、町教育委員会が設置した第三者委員会は2日、女児の自殺が、いじめや女児が所属していた女子グループに生じた「いびつな社会関係」が要因になったとする調査内容を発表した。第三者委が開いた会見の一問一答は次の通り。

 (第三者委の冒頭説明)

 「いじめや当該女子グループ間に成立した『いびつな社会関係』による疲弊感が自死の要因。現実からの逃避手段として、死に救いを求めた。女児の生育歴や家族状況について詳細に検討したが問題はなかった」

 「いじめは仲間外れ、蹴られるなど。いびつな社会関係が今回のキーワード。加害者的立場の固定層と、被害者にも加害者にもなる流動的な層がグループ内で形成され、流動的な層の中で被害者と加害者が入れ替わる非常にストレスフルな状況が生まれており、彼女に疲弊感をもたらした」

 「いじめへの組織的対応の未整備、前思春期の発達段階にある女子グループへの理解不足、教職員の多忙という三つの問題がある」

 -いじめは認定しているが、自殺との因果関係は

 「因果関係という言葉は使わず、大きな要因であったとみなしている。いじめがなければ自死はなかったが、それだけが要因とは捉えていない」

 -アンケート結果をきちんと見直していれば、自殺を防げたのではないか

 「いじめや当該児童が苦痛を感じていたとキャッチできた可能性はあるが、自殺の予見性があったかどうかは分からない」

 -4月にクラス替えがあったが、女児の期待通りにならなかったのは、どういう背景があったのか

 「流動層の児童で『抜けたい』という意志を示した子もいるが、女児は示さなかった。結果的に同じクラスになってしまった」

 女子グループの人数は

 「5~10人。割と大きなかたまりだ。固定された加害層は数人」

 -加害児童は反省は

 「今、とても丁寧に学校が対応している。昨秋の段階では反省の言葉は聞けなかった。自分たちの行為が女児をどれほど苦しめていたのか、受け止められていないのかもしれない」

 -学校側に、女児がいじめを受けているという認識はあったのか

 「女子グループに対する問題意識はあったが、いじめを含んだ構造だったとの見方はなかった。グループ内にいた女児の苦しみを理解するという発想が必要だった」

 「当該女児が、いじめを受けているという認識は(学校側には)なかった」

 -スクールカースト(生徒間の序列)という概念もあるが、今回は適用しなかったのか

 「議論にはあったが、年齢的に前思春期でもあるので適用しなかった。学級内というよりは、グループ内の出来事だ」

 -自殺のきっかけになった出来事はあるのか

 「分からない。最後に友だちと別れた際には『またね』と言っていたようだ」

 -なぜ、加害児童はいじめ行為をしたのか

 「担任の聞き取りには明確な理由を答えていない」

 -周囲の児童が、担任にSOSを出すことはなかったのか

 「提案した児童もいたようだが、本人が『言わないで』と主張したようだ」

 -遺族は再調査の要望を示しているが

 「自殺は複合的な要因によって起こるとしか言えず、結果的にご遺族に寄り添えなかった。大変驚き、残念に思っている」

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