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水路があふれて浸水した建物で土砂のかき出し作業に励む住民やボランティア=15日、丹波市市島町徳尾
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水路があふれて浸水した建物で土砂のかき出し作業に励む住民やボランティア=15日、丹波市市島町徳尾
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 4年前の丹波豪雨で被災した兵庫県丹波市は、西日本豪雨でも再び多くの住宅被害に見舞われた。短時間に激しい雨が降って同市北部の市島地域に大きな被害が集中した前回に比べ、5日から7日にかけて広範囲に大雨が降り続け、市内各地で浸水が多発。丹波豪雨の後に急傾斜地や河川の改修が進んだ市島では効果を感じる声が上がる一方で、繰り返し被災した地域もあり、課題を残した。(金 慶順)

 丹波豪雨は2014年8月16日夕から17日朝にかけて発生。同市市島町の北岡本観測所では24時間雨量414ミリを記録し、最大1時間雨量は91ミリだった。市島地域は土砂崩れなどで住宅66棟が全半壊、463棟が床上・床下浸水。市内全体での浸水被害は953棟に上った。土砂崩れで1人が亡くなり、重軽傷は4人だった。

 一方、今回は5~7日の72時間に市島町北岡本で398ミリのほか、同市中心部の氷上町稲継で469ミリ、同市南部の山南町北和田で499ミリなどと、3日間にわたって市内各地で雨が降り続いた。住宅の損壊はなかったが、水路付近や低地を中心に297棟が浸水(12日現在)。山から流出した土砂が水路に詰まって水があふれるケースが頻発した。

 このうち市島地域の浸水被害は14年に比べ70棟に減った。同市市島町上竹田、今中地区の農家男性の自宅は4年前、近くの川からあふれた土砂が押し寄せて半壊。その後、蛇行していた川が直線に改修され、今回は無事だった。男性は「河川や砂防ダムの整備がなければどうなっていたかと思う」と胸をなで下ろす。

 兵庫県丹波土木事務所によると、丹波豪雨後に市や県が取り組む復旧・復興事業370件のうち、364件が完了。砂防ダムの建設や河川改修が進んだが、整備した護岸が再びえぐれて被害が広がる地域もあった。

 同市市島町徳尾の谷上地区も砂防ダムが整備された地域だ。だが丹波豪雨で半壊したという女性(85)の自宅には、今回も水路からあふれた土砂が押し寄せた。周辺の民家も浸水し、道路の表面もひび割れが起きた。

 「7日朝に外を見ると水路に流木が詰まって水が噴き出していた」と女性。「ダムができて安心だと思っていたのに…」と不安げに話した。

 同事務所公園砂防課は「砂防ダムは土砂をせき止める上で一定の効果があった」とする一方、「さまざまな要因が浸水害を生む。総合的な対策が重要」と話した。

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