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中原美智子さん(右端)が開発した、幼児2人同乗用三輪自転車「ふたごじてんしゃ」=大阪市都島区
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中原美智子さん(右端)が開発した、幼児2人同乗用三輪自転車「ふたごじてんしゃ」=大阪市都島区

 タイヤが3輪で、後部に幼児2人を乗せられるという日本初の自転車「ふたごじてんしゃ」が反響を呼んでいる。発案したのは長男と双子の次男、三男を育て、兵庫県尼崎市で会社を立ち上げた中原美智子さん(47)=大阪市都島区。既存の自転車に不満を感じ、約7年を経て商品化にこぎ着けた。5月の発売以来、全国の購入者から「安心して遠くまで出掛けられる」と喜びの声が寄せられ、在庫は既に完売。双子のほか、年子のきょうだいがいる親にも好評という。(小谷千穂)

 従来の3人乗り自転車は2輪で、前後に子どもを乗せる想定。双子を乗せる場合、前後に同じ体重がかかり、中原さんは運転が不安定になりがちだったという。安全基準により、前部に乗せられる子どもは4歳未満という制限もある。

 また双子用ベビーカーは普及しているが、押すのが重く、行動範囲が限られる。中原さんは外出を控える時期もあったが、「私が諦めて、子どもが楽しむ機会を奪いたくない」と双子用自転車の開発を思い付いた。

 発案した自転車は、後部に二つの子ども用座席を縦に取り付け、後輪を2輪にすることで安定感を重視。ほぼ同じ体重の子ども2人を座らせてもバランスが取りやすいのが特長だ。

 商品化までの道のりは険しかった。2011年、デザイン案を手に自転車店を回り始めたが、断られ続けた。3年後、ようやくリヤカー製造会社が試作してくれた。使った中原さんは「楽しい。私だけにするのはもったいない」と考え、次は量産を目指すことにした。

 そして16年、自転車用チャイルドシートの製造などを手掛ける「オージーケー技研」(大阪府東大阪市)が引き受けてくれることに。試乗会で母親の意見を聞いて改良を重ね、車体の規格基準や道路交通法をクリアした。

 販売後の反響に、中原さんは「やってよかった」と涙ぐむ。商品化を機に、多胎育児の母親の外出などを支援する会社「ふたごじてんしゃ」(尼崎市)も設立した。従来の自転車と比べるとスピードが出ず、車幅が広いという“欠点”もあるが、「この自転車があって当たり前の世の中にしたい」と力を込める。

 車体は水色、黄緑色、黒色の3種。車体価格は12万円で、別売りの専用チャイルドシートは1台1万5千円(いずれも税別)。購入には「ふたごじてんしゃ」のホームページから使用目的や利用環境の診断が必要。次の入荷時期は未定だが、入荷分から随時販売する。問い合わせはオージーケー技研TEL06・6782・4353

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