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世界中からハッカーが集まるセキュリティー競技会に出場する馬場将次さん=神戸市中央区京町、神戸デジタルラボ
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世界中からハッカーが集まるセキュリティー競技会に出場する馬場将次さん=神戸市中央区京町、神戸デジタルラボ

 サイバー攻撃に対抗するホワイトハッカー(正義のハッカー)が世界中から集まるイベント「デフコン」(8月、米ラスベガス)のハッキング競技大会に、神戸市中央区のシステム開発会社「神戸デジタルラボ」(KDL)の馬場将次さん(29)が出場する。サーバーの弱点を見つけて情報を取得し合う競技で、年々深刻になる公的機関や企業への不正アクセスなどに打ち勝つ技術を高め合う。(石川 翠)

 馬場さんは高校のときに従来型携帯電話(ガラケー)でホームページを作成するなどインターネットの楽しさにはまり、ウェブデザインの道に進もうと専門学校に進学。卒業後、印刷会社のIT部門などを経て、KDLに入社した。

 2013年、国内最大のハッキング大会に参加。解析しながらサーバーの欠陥を探し出し、いち早く情報を取得する競技に「コンピューターの裏技を発見するみたいでわくわくした」という。14年、日本の学生や社会人らが所属する強豪チーム「binja(ビンジャ)」の一員となり、以降、国内外の競技会に出場してきた。

 デフコンは5月にインターネット上で予選があり、世界中から数千チームが参加した。勝ち抜いた上位20チームが米国での本戦に出場。3日間にわたり、ホテルに泊まり込みながら頭脳戦を続ける。馬場さんら8人が現地の会場で競技に臨むほか、数人が日本で待機し、オンラインで参戦する。

 「起きている時間はほぼパソコンと向き合っている」という馬場さん。業務時間外でも、企業が自社システムのバグ(欠陥)の発見者に報奨金を出す「バグハント」をしたり、新しい技術を試したりしている。

 KDLは情報セキュリティー対策にも力を注ぐ。社員が技術を高めるために有志での勉強会や外部での活動を推奨しており、馬場さんの大会出場を支援する。

 馬場さんは「『ハッキング』は悪い意味で捉えられることが多いが、使い方によって良くも悪くもなり、攻め方を知らないと防御の方法も分からない。世界レベルの知見を吸収して、日本のセキュリティー向上に貢献したい」と話している。

【ホワイトハッカー】ハッカーは悪事を働くサイバー犯罪者を指すことが多いが、本来の意味はコンピューターに精通し、その可能性を最大限引き出そうとする技術者のこととされる。ホワイトハッカーは、高度な専門知識を使ってサイバー攻撃からシステムを防御する技術者のことを指し、悪意のあるハッカーと区別する。「正義のハッカー」や「善意のハッカー」とも呼ばれる。不正行為を行うハッカーを「クラッカー」と呼ぶこともある。

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