総合 総合 sougou

  • 印刷
建設が進む新・宝塚ホテル(左手前)や宝塚大劇場が並ぶ中心市街地(小型無人機より撮影、4枚の写真を合成)=宝塚市栄町(撮影・藤家 武)
拡大
建設が進む新・宝塚ホテル(左手前)や宝塚大劇場が並ぶ中心市街地(小型無人機より撮影、4枚の写真を合成)=宝塚市栄町(撮影・藤家 武)
宝塚市が2020年春のオープンを目指す同市立文化芸術センター・庭園のイメージ(宝塚市提供)
拡大
宝塚市が2020年春のオープンを目指す同市立文化芸術センター・庭園のイメージ(宝塚市提供)
宝塚大劇場の隣に移転し、2020年春の開業を予定する新宝塚ホテルの外観イメージ(阪急電鉄提供)
拡大
宝塚大劇場の隣に移転し、2020年春の開業を予定する新宝塚ホテルの外観イメージ(阪急電鉄提供)
武庫川沿いに立つ宝塚大劇場と阪急電車=宝塚市南口
拡大
武庫川沿いに立つ宝塚大劇場と阪急電車=宝塚市南口
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 東京五輪が開かれる2020年、兵庫県宝塚市の中心市街地エリアが大きく変わる。年間100万人以上が訪れる宝塚大劇場のすぐ隣に、1926(大正15)年創業の伝統を誇る宝塚ホテルが移転。さらに総事業費約36億円をかけて同市立文化芸術センターが新設され、市立手塚治虫記念館も展示内容を一新する。民間と行政による一大プロジェクトの同時進行で、国内外に文化の薫り漂う「宝塚らしさ」の発信なるか。(中島摩子)

 阪急宝塚駅を降りてすぐの武庫川左岸エリア。2020年春の開業を目指し、工事が進められているのが新・宝塚ホテルだ。クラシカルなデザインが特徴の現・宝塚ホテルはこれまで武庫川を隔てた宝塚南口駅前にあり、宝塚大劇場の「オフィシャルホテル」として人気を集めてきた。しかし老朽化に伴い、「これまで以上に、観劇前後の余韻を楽しんでもらえる」と移転を決めた。地上5階地下1階で、現在より約70室多い約200室を予定する。

 隣の宝塚大劇場には昨年度、過去最多の約119万人が入場した。外国人観光客の姿もあり、2014年の100周年を経て人気は高まっている。

 その大劇場の舞台へ続く“花道”の意味を込め、開業時に造成されたという「花のみち」のリニューアルも控える。JR・阪急宝塚駅から続く約400メートル。管理する宝塚市は来年度、舗装を修繕する。

 さらに「財政は厳しいが、20年先、30年先に宝塚らしさを残すためのプロジェクト」と同市が意気込むのが、花のみちの先に整備する「市立文化芸術センター・庭園」だ。

 かつてそこには宝塚ファミリーランドがあった。2003年に閉園し、後継の宝塚ガーデンフィールズも13年に撤退。市議会などでの激論を経て、同市が阪急電鉄から跡地を買い取り、今春工事が始まった。2階建ての建物(延べ約3千平方メートル)にギャラリーやホール、アトリエなどを設け、庭園(約7千平方メートル)を整備する。

 近年、年間の来館者が10万人を割った市立手塚治虫記念館も18年度、約1億円をかけてリニューアルを計画している。

■ブランド力 問い直す

 宝塚で動きだした中心市街地の再整備には、他都市にはない「宝塚らしさ」を問い直し、魅力を磨き直す狙いもある。

 宝塚市は昨年、ブランド総合研究所(東京)の地域ブランド調査の「学術・芸術のまちのイメージ」で全国1位となった。

 イメージをつくったのは、阪急東宝グループ創業者で宝塚歌劇創設者の小林一三氏(1873~1957年)だ。同市が計画する市立文化芸術センター・庭園の基本方針でも「小林氏による鉄道沿線開発により、本市の豊かな芸術、文化、生活様式は形成された」と記し、そのブランドを後世に継承するとうたう。

 一方で、中心市街地は阪神・淡路大震災後、マンションが林立。武庫川沿いの温泉街でも、廃業した施設の跡地でマンション開発が進み、景観は一変した。

 市立文化芸術センターの担当者は「単なる住宅地ではなく、生活の近くに文化がある『宝塚らしいライフスタイル』を提案したい」と建設の意義を強調する。

 文化プロデューサーで宝塚市大使を務める河内厚郎さん(65)は「宝塚歌劇と周辺を、徹底的に関連させたい」と意気込む。歌劇OGはシャンソン歌手が多く、「文化芸術センターでミニコンサートをしては?」「スターの名前を冠した通りをつくっては?」などと具体的なアイデアも。「手塚治虫も宝塚歌劇に影響を受けている。歌劇を介してつながれば面白くなる」と話す。(中島摩子)

総合の最新
もっと見る

天気(8月25日)

  • 30℃
  • 25℃
  • 20%

  • 31℃
  • 20℃
  • 20%

  • 31℃
  • 25℃
  • 20%

  • 33℃
  • 23℃
  • 30%

お知らせ